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Google eBooksは販売店や端末に縛られないオープンなサービス、グーグルが説明会


Googleブックス担当マネージャーの佐藤陽一氏

 グーグルは7日、米国でサービスが開始された電子書籍販売サービス「Google eBooks」に関する説明会を開催した。グーグルでGoogleブックス担当マネージャーを務める佐藤陽一氏は、「Google eBooksはどの小売店でも販売でき、どの端末でも読めるオープンなサービス」である点をアピール。2011年には日本でもサービスを開始する予定だとした。

 Google eBooksは、これまで「Googleエディション」という名称で開始が予告されていたサービス。今回、米国で「Google eBooks」という名称でサービスが開始され、今後各国で同様にサービスが開始される予定。

 佐藤氏はまず、「Googleブックス」と「Google eBooks」の関係を説明。「Google eBooks」で販売する電子書籍は、書籍内容の検索サービス「Googleブックス」に登録されている書籍が対象となり、出版社が許可した書籍がGoogle eBooksで電子書籍としても販売される。

 Googleブックスは、書籍の内容をウェブからテキスト検索できるサービス。Googleが、パートナープログラムを結んでいる出版社から提供された書籍や、提携する図書館の蔵書をインデックス化することで、検索を可能としている。検索結果のページには、書籍のオンライン販売サイトなどへのリンクが表示されるほか、検索ワードが含まれる実際の書籍のページも閲覧できる。閲覧できるページは、1人1カ月あたり全体の20%以下と定められている。

「Googleブックス」は書籍の内容を検索できるサービス 「Googleブックス」に登録されている書籍を電子書籍として販売する

 佐藤氏は、「Googleブックスでは20%まで見ることができるが、これを有料で100%まで見られるようにするのがGoogle eBooksのサービスだ」と説明。Googleブックスに登録してある書籍であれば、出版社が設定するだけで有料での販売が可能となる。また、有料で販売する書籍のほか、既に著作権の保護期間が終了しているパブリックドメインの書籍も閲覧できる。

 米国では既に「ほとんどの出版社がGoogle Booksのパートナープログラムに参加している」状況で、世界70カ国、3万5000社の出版社から、200万冊の提供を受けていると説明。これらの書籍のうち出版社が電子書籍として販売することを選んだ書籍と、パブリックドメインの書籍を合計して、300万冊以上がGoogle eBooksで閲覧できるようになった。

検索サービスに加えて販売サービスも出版社に提供する 既に3万5000社、200万冊以上の書籍がGoogleブックスのパートナープログラムを通じて登録されている

 購入した書籍は、Googleのクラウド上に保存され、Googleアカウントによりどの端末からもウェブブラウザーで見ることができる。また、AndroidとiOS端末向けには専用のアプリも提供。出版社が許諾した書籍とパブリックドメインの書籍については、EPUB形式またはPDF形式でのダウンロードも可能で、DRMはAdobe SystemsのDRM技術とその互換技術に対応する。

 Googleでは、電子書籍の販売サイト「Google eBookstore」をオープンし、ここからGoogle eBooksの電子書籍を購入できる。また、Googleの販売サイトだけでなく、提携書店パートナーのサイトからもGoogle eBooksの電子書籍が購入可能。米国では既に3社が対応を行っている。他の書店で購入した電子書籍も、Googleアカウントに基づいて一元管理されるため、「Google eBooksならどの小売店でも、どのデバイスでも見ることができる」と、オープンなサービスである点をアピールした。

購入した書籍はGoogleのクラウド上に保存 小売店・端末を問わず利用できる点をアピール

 現時点で、パートナープログラムによって有料で販売されているGoogle eBooksは数十万冊程度で、残りがパブリックドメインの書籍となるが、「いわゆるトップセラーの書籍はほぼカバーできている状態」(佐藤氏)と説明。日本では2011年にサービス開始の予定で、縦書きへの対応など日本市場への対応を進めるとともに、日本の出版社にもさらに参加を呼びかけていくとした。

 電子書籍の価格は出版社が設定でき、出版社が提供するタイトル数などにもよるが、Googleからは売り上げの51%以上を出版社に払っていると説明。米国での電子書籍の価格については、一般的にはエンターテインメント系は紙の書籍よりも電子書籍の方が安く、専門性の高い分野ではだいたい同じぐらいの価格になっているケースが多いように思うと語った。


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(三柳 英樹)

2010/12/7 16:43