【年末企画】
INTERNET Watchの記事アクセスランキングで振り返る2002年のインターネット重大ニュース[4月~6月]前回INTERNET Watch掲載記事へのアクセスをもとにした1月~3月のインターネット重大ニュースをお届けしたが、今回も引き続き4月~6月のアクセス数をもとに各月の上位10本をピックアップした。この時期も、“セキュリティー”“ADSL”“ファイル交換ソフト”という今年の3大テーマが、ランキング上位の常連となっている。 ●4月:「ボトルメール」の終了と復活を扱った記事がランクイン、強さを見せる
「イーベイジャパン」や「CDNOW JAPAN」などは、世界で成功しているサービスが必ずしも日本でも成功するとは限らない例だろう。また、特集の中で終了サービスとして紹介されている「ボトルメール」だが、6位の記事「『ボトルメール』が復活!」にあるように、ファンの切なる要望に応えるために開発者達がボランティアでサービスを再開した例もある。 他の注目記事は、4位の「KaZaA」関連記事だ。この記事は、P2Pファイル交換ソフト「KaZaA」の中に、“秘密のP2Pネットワーク”を構築するためのソフトウェアが組み込まれていたというもの。しかし、利用者の許可なくこのソフトウェアがインストールされていることから、プライバシーの問題が発生する可能性も指摘されている。
●5月:さまざまなADSL問題の発端といえる記事がランクイン
“セキュリティー”関連で注目は、4位のNetscapeとMozillaにセキュリティーホールが発覚したという記事だろう。この記事では、発見されたセキュリティーホールの危険性を唱えると共に、早急に対応したパッチを発表しないNetscapeなどの対応の悪さについても触れられている。 “ADSL”関連での注目記事は、6位のイー・アクセスの“超ADSL”に関する記事だ。イー・アクセスが他のベンダーに先立ち8Mbps~のサービスを発表したもので、この時点では新サービスとして紹介されたものだが、今振り返ると、ここから「小畑氏裁判」や「TTC問題」などに発展していったことを考えると、感慨深いものがある。 また9位のWebMoney関連記事は、スクウェアのオンラインゲーム「ファイナルファンタジー XI」で発生したサービス開始時のアクシデントにより、WebMoneyのオンライン販売サーバーに高い負荷がかかり、一時サービスが停止したというもの。このように、サービスの連鎖的アクシデントが発生するところに、インターネットサービスの恐ろしさが現われているといえる。
●日本中が熱狂したワールドカップもランキングには・・
しかし、そんな世間のサッカー熱はこのランキングには反映されていないようだ・・。7位の「件名にベッカムを使用するウィルス」がかろうじてサッカーに関連するが、さすが“ベッカム様”と言うべきか。 1位は、「Mozilla 1.0」がリリースされた記事で、プロジェクトの発足から4年4ヶ月の紆余曲折を経てようやく発表された経緯などを紹介した記事だ。10位に登場している6月25日の「Webブラウザーのシェア調査結果」では“好発進を見せる”となっているが、リリースされてから半年経過した12月16日に発表された調査結果によると、「Internet Explorer」の95%に対して、「Mozilla 1」のシェアは1.1%となっており、まだまだ前途は多難なようだ。
◎関連記事 (2002/12/24) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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