【年末企画】
INTERNET Watchの記事アクセスランキングで振り返る2002年のインターネット重大ニュース[10月~12月]本誌記事へのアクセス数をもとにまとめた2002年のインターネット重大ニュース、最終回は10~12月分をお届けする。時期的にまだ日の浅いニュースばかりだが、ランキングには意外性があるかも? ●10月:知りたいのは知能指数と読めない漢字 2002年は1年を通じてセキュリティーおよびウィルス関連のニュースが多かったが、10月はなかでも最多の5本がトップ10にランクインした。2001年は1~6月で3本(!)、7~12月で17本だったことを見ると、その急増ぶりが感じられる。 衝撃的だったのはライブドアの経営破綻だ。会員登録不要の接続サービス「OneID」を華々しく発表したのは5月末で、その5ヵ月後には経営破綻を発表する事態となってしまった。すでにオン・ザ・エッヂへサービスを移管し、アクセスポイントの統廃合や一部サービスの整理などが着々と行なわれている。いまや貴重な存在となってしまった無料ISPというサービスモデルが、今後どのように続いていくかに注目したい。 また予想外にアクセスを集めたのが「10分でIQ診断」と、読めない漢字の読み方が分かる辞書検索システム「FOKS」。確かにPCを使うようになってから漢字が読めなくなったと感じるのは記者だけではない、と思いたい。
●11月:週末は映画漬けが必須?オンラインDVDレンタルに注目 メールに「最終通告」なんて書かれていれば誰だってビビる。そんな人の心に付け込んだスパムメールが3位に登場。スパムメールとしても充分迷惑だが、これがウィルス付きメールのサブジェクトじゃなかっただけまだマシかも? また2002年後半に突然登場してきた「オンラインDVDレンタル」サービス特集の上位登場は、“試してみたいけどどうなの?”と思っていた人が多かったことを裏付けた。ここに来て料金値下げや入会金無料キャンペーンを発表しているサービスが多いので、利用検討中の方はお見逃しなく。 一方、インターネットが普及して、メールや掲示板、IMなど、オンラインでしか付き合いのない友人や知人を持つ人が増えている。例えば自分が不慮の事故にあって死亡した場合、そうした友人たちへの連絡は、家族が自分のPCを使ってメールなどの履歴を確認でもしない限り、行なわれないことになる(家族に自分のメールなどを見られるのもちょっと問題だが…)。信頼できる弁護士や友人にアクセスコードを渡して自分の死亡通知を配信してもらう「Messages from the Grave」が注目を集めたのも、こうした不安を持つ人が少なくないという現われだろう。利用する場合にはコードを渡す相手の見極めが肝心か。 話変わって、「INTERNET Watch」には、毎日アクセスしてくださる方はもちろん、検索エンジンや他サイトからのリンクを経由してアクセスする方も大勢いる。8位の「Telmi」の記事には、意外なところでその“リンクパワー”を感じてしまった。「Telmi」のサービスも相談者が500人を突破し順調な様子だ。
●12月:「PostPet V3」ぶっちぎり! まだ「昨日掲載しました!」という印象の記事ばかりで、1日経つとランキングが入れ替わっていることも多い12月のトップ10。そのなかで「PostPet V3」特集は、掲載直後からトップ独走状態をキープ。息の長い人気ぶりを見せている。ボトルメール同様、日本のインターネットユーザーに定着したソフトの代表的存在といえるだろう。特にまだ公開されていなかった「イソウロウ」の存在は気になる方が多かった模様。 また3位と6位に掲示板関連の記事が登場したほか、5位のGoogleの検索ランキング1位は「2ちゃんねる」と、掲示板に関する話題が多かったのも12月の特徴だ。ポータルサイトの検索ランキングで「2ちゃんねる」が軒並み上位に登場するなど、今年は掲示板がインターネットユーザーにさらに浸透した1年でもあった。6位の「ぷちメディア」では本誌読者の方の率直な意見が伺えて若干複雑な気持ちもあったが、これを励みに2003年を迎えたいと思う。
◎関連記事 (2002/12/26) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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