今回はお盆休みを挟んで2週間分のニュースをまとめて紹介します。この間にも、堀江ライブドア元社長がブログを再開したり、トラブルが度重なる「MobileMe」の無償期間がさらに60日間延長されたりといった話題のほか、しっかり注目しておきたいニュースも多数ありました。
「ウイルスセキュリティZERO」の脆弱性は、ユーザーなら必ず確認しておきたい情報です。またIE7アップデートを装うスパムメールへの注意喚起や、マイクロソフトの月例パッチにも目を通しておきましょう。今週の解説では、気になる新サービス「mixi OpenID」を取り上げます。
◆mixiがOpenID認証サービス、マイミクによるアクセス制御も可能に
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/20/20610.html
8月20日、ミクシィは「mixi OpenID」を発表した。Open ID対応サイトにmixiのIDでログインできるようになるほか、mixi上の友人関係がある相手にだけ閲覧を許可する「マイミクシィ認証」、mixiの特定コミュニティ参加者だけに閲覧を許可する「コミュニティ認証」も提供される。詳細については後半で解説します。
◆ニワンゴ、素材投稿・管理サイト「ニコニ・コモンズ」を開設
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/18/20577.html
8月15日、ニワンゴは「ニコニ・コモンズ」のサイトを開始した。「ニコニコ動画(夏)」などで利用できる著作物の投稿・管理サイトで、権利者は素材の利用条件を設定して投稿し、他のユーザーは条件の範囲内でダウンロードした素材を利用できる。著作権者は素材の利用状況や派生作品を容易に追跡・把握できるシステムになっている。
◆Google、「フィード向けAdSense」を開始
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/18/20575.html
8月15日、米Googleは「フィード向けAdSense」広告の開始を発表した。日本語版でも利用が可能。テキスト広告とイメージ広告、または両方が選択可能で。表示頻度などもカスタマイズできる。大規模広告主にはインプレッション単価で、それ以外の広告主にはクリック単価で課金する。
◆アフィリエイト経由の流通総額は年間5510億円~経産省調査
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/19/20599.html
8月18日、経済産業省は「平成19年度我が国のIT利活用に関する調査研究(電子商取引に関する市場調査)」の結果を公表した。CGMが広く消費者からの支持を得ているとし、その市場規模は約1兆9720億円、アフィリエイトプログラムを介して販売された商品・サービスの流通総額は5510億円としている。
◆複数の写真を合成して3Dモデル生成、MSが「Photosynth」公開
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/21/20623.html
8月20日、米Microsoftは複数の写真を合成して、その風景を360度見回すことのできる3Dモデルを生成するサービス「Photosynth」を発表した。3Dモデル生成のためには部分的に重なり合うさまざまなアングルの写真20~300枚が必要で、ユーザーが生成した3Dモデルはすべて同サイトで公開される。
● 「mixi OpenID」で、外部サイトから1500万ユーザーの友人関係が利用可能に
以前からOpenIDへの参加を表明していたミクシィが20日、「mixi OpenID」を公開しました。OpenID Authentication 2.0など4種のプロトコルに準拠するほか、独自の「マイミクシィ認証」「コミュニティ認証」の提供も行われます。
これは、mixiの新しいスキーム「mixi Platrofm」の第1弾として実施されたもの。ミクシィは、2007年11月に行われたイベントで笠原社長が「コミュニケーションのプラットフォームを目指す」と述べているように、mixiが持つユーザー情報やソーシャルグラフ(友人関係)を核として、外部のパートナーサイトと共にサービスを提供し、多様なユーザーの要求に応えていくことを目指しています。
mixi OpenIDの利用例としては、コミュニティ管理機能の強化が特長である「Movable Type 4.2」のほか、ジョギング愛好者のためのSNS「ジョグノート」、観光情報の口コミサイト「チキタビ」など、ニッチで専門性の高いコミュニティサイトがmixi OpenIDの利用を発表しています。こうしたサイトに興味はあっても、新しくIDを取得するのは面倒で……とこれまで敬遠していた人も、mixiのIDで利用できるようになれば、参加するための敷居がかなり下がります。
また、ミクシィが開始時にアナウンスした以外でも、コミュニティ認証を利用した「MixGroup」というサイトがさっそく登場しています。mixiは、会員の間にいわゆる「mixi疲れ」が起きているのではないかなどと言われることもありますが、こうした新たなサービスによってmixiを離れていたユーザーがまたアクティブになるようなことがあれば、まさに「コミュニケーションのプラットフォーム」として、mixiの存在感がより大きくなっていくでしょう。
mixi OpenID以外にも、ここのところのミクシィは実験的な新機能をいくつか発表しています。この8月には、先週の18日に従来よりも簡単に友人が検索できるインディーズ機能(期間限定の実験機能)として「かんたん友人検索」を公開。また、8月4日には一言メッセージを投稿できる「Twitter」ライクな「エコー」を公開しています。mixiにアクセスしたら、こうした新しい機能も試してみたいものです。
2008/08/25 11:49
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小林祐一郎 プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス) |
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