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 Skypeの独立eyeVioの運営会社変更と、先週は事業整理めいたニュースの目立った1週間となりました。「官公庁オークション」に閉校された小学校が出品というニュースもあれば、年収1000万円以上限定の有料会員制転職サイトというニュースもあり、社会の二極化か……といったことも思わせます。

 一方で先週は、Office 2010やIE8の自動更新など、マイクロソフト関連のニュースも集中しました。こちらについては後半でまとめて紹介します。


米eBay、Skypeの独立と2010年中の株式公開を発表
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/15/23143.html
 4月14日、米eBayは子会社のSkypeを分離独立させ、2010年中に株式公開をする計画を発表した。eBayは2005年9月に26億ドルでSkypeを買収したが、当初から両者のシナジー効果には疑問の声があった。分離については2008年4月から検討されてきたとされる。

ソニーが動画共有サイト「eyeVio」運営終了、スプラシアが継承
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/16/23172.html
 4月16日、ソニーは同社の動画共有サイト「eyeVio」の運営を株式会社スプラシアに変更すると発表した。5月29日正午にいったん休止し6月1日に移行の予定。運営会社の変更に伴い、「Life-X」との連携機能などソニー製品との連携機能が停止する。既存ユーザーは、6月以降も同じアカウントで引き続き利用できる。

「Office 2010」を2010年上半期にリリース、MSが発表
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/16/23178.html
 4月15日、マイクロソフトは、これまで「Office 14」というコードネームで呼ばれていた次期Office「Office 2010」を、2010年上半期にリリースすると発表した。デバイスによらない一貫したエクスペリエンス、場所を問わないコラボレーションを実現すると説明。Webアプリケーション版の計画も発表されている。

出演者の権利を一元処理、番組のネット配信促す新組織設立へ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/14/23132.html
 日本音楽事業者協会、音楽制作者連盟、日本芸能実演家団体協議会の芸能3団体は、テレビ番組の出演者の権利処理を一元化する「映像コンテンツ権利処理機構(仮称)」を5月までに設立すると発表した。権利処理を容易にすることで、過去のテレビ番組のインターネット配信を推進する。

高校生の7割、目の前の友人がメール書き出しても「いやじゃない」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/04/14/23138.html
 4月14日、ベネッセコーポレーションは小学4年生~高校2年生の約1万人を対象とした「子どものICT利用実態調査」の結果速報を発表した。学年・男女ごとの携帯電話所有率などが発表されている。一緒にいる友達が届いたメールに返信を書き始める行為について、「いやではない」とする回答が中学生で約64%、高校生で73%となるなど、携帯電話を利用したコミュニケーションへの許容度の高さが伺える結果となった。


「Office 2010」発表。「Windows 7」はどうなる? マイクロソフトの最新動向

 先週は、マイクロソフト関連の大きなニュースが続きました。マイクロソフトの主力商品といえば「Windows」と「Office」ですが、このOfficeに関して先週、次期版「Office 2010」の発表が行われています。

 「Office 2010」はもともと「Office 14」という開発コードネームで呼ばれており、昨年10月のPDC2008においてWebアプリケーション版が発表され、話題になっていたもの。具体的な仕様はまだ明らかではありませんが、Googleドキュメントなどへの対抗施策として、どのような機能が盛り込まれるのか興味深いところです。

 なお、先週にはネットブック向けに2年間の使用期限付き「Office Personal 2007」を提供するというニュースもありました。ネットブックに対し、マイクロソフトは昨年よりWindows XP Homeを特別な低価格で提供しています。利幅は薄いものの、ネットブックユーザーに「マイクロソフト製品でなくても仕事ができるじゃないか」と思われるのを避けるため――つまりシェアの低下を恐れての施策と見られていますが、このOffice 2007についても同様の意味合いがあるのでしょう。

 2年の期限が切れた頃には、ネットブックユーザーの次の選択肢はWindows 7とOffice 2010を搭載したマシンとなるでしょう。そのときのPC市場を今から予見するのは難しいですが、Windows 7については、マイクロソフトが先日、ある程度の具体的な情報を発表しています。

 それは、Windows 7のエディションについてです。同社は、Windows 7の主要エディションとして「Windows Vista Home Premium」に相当する「windows 7 Home Premium」、「Windows Vista Business」に相当する「Windows 7 Professional」があり、そのほか、ビジネス/上位向けエディションとして「Enterprise」と「Ultimate」、下位向けに「Basic」、「Starter Edition」の2エディションがあるとしています。

 このうちネットブックに搭載されるのは「Starter Edition」と見られ、このエディションには機能面でさまざまな制限が課されると予想されています。これがどのような結果を招くのか――Windows XPが今後も使われ続けるのか、Windowsからの離脱が大量発生するのか、それともWindows 7の魅力により少々高くても優秀なPCが売れるようになるのか――は分かりませんが、現在の安すぎるネットブックにはPCメーカーも苦しんでいる様子があり、もう少し利益率の高い商売をしたい、という意向が見えます。


 一方で先週、Windows XPのメインストリームサポートが終了し、延長サービス期間になったとのニュースがありました。メインストリームサポートが終了することでサービスパックの提供などはなくなりますが、2014年までは「延長サポート」として、セキュリティ更新プログラムの提供などは行われます。

 Windows 7が登場する時期は不明ですが、早ければ2009年末という見方もあり、また、Officeの次期版とタイミングを合わせる(VistaとOffice 2007の場合もそうでした)とすれば、2010年の早い時期かもしれません。そして、マイクロソフトはおおむね3年に1回ごとに新しいOSを出してきます。Windows XPが2014年までサポートされるのならば、Windows 7のさらに次のOSが出るまで、Windows XPを使い続けることも可能かもしれません。

 その他、先週のニュースでは、IE8の自動更新による配布開始というニュースもありました。日本ではまだ未定ですが、自動更新が始まっても、IE7の場合と同様にスキップをすることが可能になるようです。

 また15日には“緊急”5件を含む8件の4月月例パッチも公開になっています。忘れずにインストールしておきましょう。



2009/04/20 12:22
小林祐一郎
プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「できるポケット+ クラウドコンピューティング入門」(インプレス)

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