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保存したメモをピンチ操作でグルーピングできるノートアプリ「NOTEBOOK」
画像・音声・手書きに加え、PDFやOffice文書、ウェブページキャプチャもメモ化できる
2017年12月13日 12:00
アプリ名 | NOTEBOOK |
提供元 | Zoho |
料金 | 無料 |
登録 | 必要 |
URL | https://www.zoho.com/jp/notebook/ |
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.zoho.notebook(Google Play) | |
https://itunes.apple.com/jp/app/notebook-take-notes-sync/id973801089(App Store) |
数多くのノートアプリがありますが、なかなか自分のスタイルにしっくり来るアプリを見つけるのは大変ですね。今回はPCからもスマートフォンからもマルチデバイスで使え、インプットしやすく、すっきりメモを分類できるアプリをご紹介します。
柔軟にメモできるノートアプリ
「NOTEBOOK」は、テキスト、画像、チェックリスト、音声、手書きスケッチ、PDFやOffice文書を保存できるノートアプリです。iOS版、Android版だけでなく、MacOS版のアプリや、Chrome、Firefox、Safari用のWebクリッパーが用意されています。ウェブブラウザーからも使えるほか、Apple Watch用のアプリも用意されています。
アカウントを作成せずに使うこともできますが、作成するとノートがクラウドにバックアップされ、対応するすべてのデバイスで共有できるようになります。
メモできる内容は一般的ですが、NOTEBOOKの特徴は大きく分けて2点あります。1つ目はメモの方法にとても柔軟性があること、2つ目は作成したメモ(情報)を整理しやすいことです。
NOTEBOOKでは1つのノートカードにテキスト、画像、チェックリスト、音声、手書きスケッチ、動画を入れられます。動画はYouTubeとVimeoをサポート。PDFやOffice文書を単独のファイルとして保存することも可能です。
アプリ内には、ドキュメントスキャナーの機能を備えており、書類の角を検出すると自動的にシャッターを切るようになっています。また、ブラウズ機能を使えば、端末内だけでなく、Dropboxなどのクラウドストレージにあるドキュメントを添付、保存することもできます。
活用したいのは、ウェブブラウザーに拡張機能としてインストールするWebクリッパーです。今見ているウェブページを保存したいとき、ウェブブラウザーに表示されたボタンをクリックします。この辺りはどのWebクリッパーでも同じですが、NOTEBOOKの場合、単にページを丸ごと保存する、またはURLだけ保存するだけではありません。必要な範囲のスクリーンショットを撮ったり、ウェブページをプレーンな状態にして保存できるほか、ページ上の画像をドラッグ&ドロップして、そこに説明のメモやリストなどを追記して保存できます。
気になる製品を見つけたら、その写真と価格、店舗情報をペーストして保存したり、レシピなら写真と手順の後に、材料の一覧から買い物リストを作成して保存する、といった柔軟なメモが作成できます。必要な情報を集めた自分だけの資料として保存できるのです。
ノートブックとグループ化して簡単に整理
こうして作成されたメモは「ノートカード」と呼ばれ、ノートカードをまとめた、きれいな表紙付きのノートブックの単位で分類できます。「すべてのノートを閲覧」を選択すれば、全ノートブックのカードを展開できます。
ノートブックの中では、ノートカードの配置をドラッグ&ドロップで変えられます。さらにノートブックの中では、関連性のあるノートカードをまとめて束(グループ)にできます。スマートフォンアプリであれば、複数のノートカードを指先で寄せてつまむだけで、まるでテーブルの上のカードを集めるようにノートカードを1つにまとめられます。
こうしてグループ化しておけば、フリック操作で切り替えてカードを探せるだけでなく、ピンチアウトで展開し、特定のノートカードを選択して編集ができます。グループ化したノートカードは、いつでも解除してバラバラにできるので、うっかり間違えてグループ化してしまっても安心です。
例えばこれが取材なら、特定のイベントやブースに関する写真や音声録音、メモ書きを束ねておけます。こまめにグループ化しておけば、あとから見返したときにどのノートブックが何のものかが分かりやすくできます。メモには保存した日付、変更日、作成した場所が記録できるので、情報を特定しやすくなるでしょう。
また、ノートブックやノートカード単体をロックすることもできます。iPhoneならTouch IDやFace IDもサポートしているので、大事な情報を保護できます。さらに、アプリそのものも2段階認証に対応しています。
EvernoteとGoogle Keepの中間のような存在
NOTEBOOKを使っていて思い出すのが、「Evernote」や「Google Keep」といったメモアプリです。データはすべてクラウドに保存され、マルチデバイスで利用できるところは共通しています。
Google Keepは、付箋紙をどんどん貼っていくスタイル。フォルダーやグループ化などのメモを分類する機能はありませんが、ラベル(タグ)を設定することで、さまざまな切り口からメモをグループ化できます。ピン留め機能もあり、優先的に見たいメモを選べられるなど、「記憶のサポート」に向いたアプリです。
ただし、メモにはファイルを添付できません。また、1つのメモに複数の画像とテキストを混在させた場合には、画像だけがまとめて表示されるので、画像入りの文書作成には向きません。
一方、Evernoteは、ちょっとしたメモ書き程度のものから、スキャンしてPDF化したカタログデータやOffice文書など、なんでも保存できる「資料庫」のようなアプリです。
画像内のOCR機能や文書の編集機能も備えており、シンプルではありますが画像と文字をレイアウトしやすいので、原稿の執筆にも使えます。作成したノートは標準で設定したノートブック内にまとめて保存できます。
これらと比べてみると、NOTEBOOKは見た目はGoogle Keepに、メモの管理方法はEvernoteに似ています。文書ファイルをメモに添付して保存できる上、タグはないもののノートブックとして、さらにグループ化して分類ができます。簡単な編集機能も備えており、テキストと画像、音声、手書きスケッチを使った文書も作成できます。
つまり、EvernoteとGoogle Keepの中間のようなイメージで、スマートフォンでメモを管理しやすくしたのがNOTEBOOKと言えそうです。