お仕事にも役立つ無料アプリ
録音しながら手書きメモが書け、写真も撮れるノートアプリ「Noteshelf 2」
2018年3月7日 12:00
アプリ名 | Noteshelf 2 |
提供元 | Fluid Touch Pte |
料金 | 1200円 |
登録 | 不要 |
URL | https://itunes.apple.com/jp/app/id1271086060(App Store) |
もともと本コーナーでは無料で活用できるアプリをご紹介していますが、今回ご紹介するアプリは有料で、しかも1200円です。しかし、使い込めればそれだけの価値がありそうだと思うので、今回は特別に紹介します。
手書き・テキスト・画像・音声が共存したノートが作れる
「Noteshelf 2」は、手書きメモ、テキスト、音声、画像を使ったメモを作成できるノートアプリで、iOS搭載デバイスで動作します。外部ディスプレイやプロジェクターを使用すれば、ホワイトボードとしても利用できるそうです。
もともとはiPad用のアプリだったようですが、現在ではiPhoneでも使えるようになりました。一度購入すれば、iPhoneとiPadのどちらでも使えます。利用にあたって、ユーザー登録などは不要です。
ノートを新規で作成できるほか、PDFやOfficeドキュメント、画像の各ファイルを読み込んだり、ドキュメントをスキャンすることもできます。読み込んだデータの上には、自由に書き込みができるので、内容のチェック作業にも使えます。
書き込みは、「Apple Pencil」のほか、「Bamboo Solo」などのワコム製品、Adonit、FiftyThreeといったメーカーのスタイラスペンをサポートしています。メニューにないスタイラスペンでも使えたものがあった一方、使えなかったものもありました。設定では、ペンを持つのが右手か左手かを選べたり、ペンの角度を選択できるなど、書き味の調整に対する細かい配慮がありました。
録音しながら写真も撮れる!
ノート作成時のテンプレートは、無地、罫線、マス目、リーガル、ドットの5種類のペーパーが指定できる「ベーシック」のほか、いずれも無地、罫線、マス目の3種類の中から好きなペーパーを指定できる「標準A4」、「標準レターサイズ」、「標準(iPad Pro 12.9)」、「モバイル」が選択できます。「カスタム」では、好きな画像などを背景にしたペーパーを作成できます。Noteshelf Clubに登録すると(無料)、メンバー限定のペーパーなどをダウンロードできるサービスもあります。
メモの作成では、ペン、鉛筆、蛍光ペンなど複数のペン先を選んで、描画色や太さなどを指定できます。このあたりはどんなノートアプリにも共通する標準的な機能ではありますが、Noteshelf 2では、好きな組み合わせをお気に入りとして登録できるところが魅力。注意書きならこれ、アンダーラインはこれ、ハイライトならこれ、と好きなペンはあるものです。これらを使いたい色とセットにしておくことで、実際のペンのように軽やかに持ち替えられます。
Noteshelf 2のノートは、デジタルならではの柔軟性に溢れていますが、ビジネスパーソンが最も注目したいのは、録音しながら手書きメモを作成できる点でしょう。スマートフォンがレコーダーとメモ帳を兼ねるという便利さだけでなく、作成したメモと録音した音声をセットで管理できるので、ファイル管理の点だけでなく、メモを確認しつつその時の音声を聞きたい、といったときには非常に楽に作業できます。
メモと同時に録音する機能は、AndroidスマートフォンではGalaxy Noteシリーズが独自のノートアプリ内で実現していますが、同じことをiOS端末で実現しようとすると、意外とアプリ探しに苦労するのです。
Noteshelf 2の場合、1つのノートに対して追加で録音することも、新規で録音することもできます。録音データはマイクのアイコンで表示されますが、そのアイコンを好きな場所に移動できるので、関連するメモや画像のそばに配置すれば、何の話だったかがすぐに分かるようになるわけです。
画像は、撮影済みの写真を添付するだけでなく、その場で撮影してノートの好きな場所に配置できます。しかも録音中なら録音は継続されます。これなら話をメモしながらスライドや資料をすばやく撮影できますし、メモのそばに配置すれば、話の内容を補足することもできます。ただしシャッター音は消えないので、そのまま録音されてしまいます。
一度配置した写真は、長押しすると移動や編集が可能です。指定の範囲内で拡大することで、トリミングのようなこともできます。
手書きでざっくり描いた形を丸や三角などに整えられるオートシェイプ機能もありますし、テキストのタイピングも可能で、タイトルやボディの指定、箇条書き、ナンバリングなどの機能も備えており、手書きメモ部分以外は、いったん保存した後も修正が可能です。
創作から打ち合わせまで幅広く使える
アプリには、アカウントを作成してノートを保存・共有する機能はないので、iPhoneとiPad間でのデータ共有はできないのかと思いきや、そんなことはありません。ノートを共有したい複数のデバイスで、それぞれ同じクラウドストレージのアカウントを設定し、自動バックアップするようにしておけば、すべてのノートが同じDropboxのフォルダーに保存されます。端末Aで作成したノートは、端末Bでアプリを起動したときに自動的に読み込まれて反映されます。
クラウドストレージは、iCloud、Dropbox、Evernote、Googleドライブ、OneDrive、Boxをサポートしており、作成したノートを自動的にバックアップできます。ノートには、パスワードもかけられます。
Evernoteへ自動バックアップする場合、作成したノートごとに保存されるようですが、Evernoteから読み込むわけではありません。一方通行ではありますが、今のところバップアップしたノートそのものをインポート/エクスポートする機能がないようなので、大事なノートは、保険としてさまざまなクラウドストレージサービスにも保存をしておくといいかもしれません。
このように、手書きに加えてテキストをタイピングでき、録音しながら、さらに随時写真を撮影してノートに添付できる点は、ビジネスでの利用に向いているでしょう。
本格的に手書きのメモ帳として使えるアプリを探している、咄嗟の取材でも使えるノートアプリが欲しい、会議や打ち合わせのとき、予備の保存方法が欲しい、テキストと録音データをまとめて管理したい、という方は、ぜひお試しください。ただし、Apple Pencilのユーザー以外は、自分のiPhoneやiPadに合ったスタイラスペン探しにハマってしまいそうな予感もありますね。