お仕事にも役立つ無料アプリ
覚えるID・パスワードは1つだけ! 各種の認証情報や個人情報を保管できる「1Password」
2018年3月14日 06:00
サービス名 | 1Password |
提供元 | AgileBits |
料金 | 月額400円(30日間無料試用可) |
登録 | 必要 |
URL | https://1password.com/ |
https://itunes.apple.com/jp/app/id568903335(App Store) | |
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.agilebits.onepassword(Google Play) |
仕事で使うものから個人用まで、非常に多くの認証情報を管理する必要がある今。覚えなくてはならないIDやパスワードが増え、最後は面倒になって全部同じにしてしまう……。これは非常に危険ですが、かといって、サービスごとに覚えにくいパスワードを設定し、毎回分からなくなるのも困ります。新年度を迎え、またアカウントが増えて困る前に、適切な保管場所を確保したいもの。そこで利用したいのがパスワード管理アプリです。
マスターパスワード1つ覚えておくだけで多くの情報をまとめて管理
「1Password」は、ウェブサービスのパスワードをはじめとした認証情報はもちろん、クレジットカード情報や個人情報などの管理ができるアプリです。
パスワードなどの大切な情報を暗号化して安全に保管できるだけでなく、マスターパスワード1つで、登録した情報を使ったウェブサイトやサービスへのログイン、クレジットカード番号や住所の自動入力、強固なパスワードの自動生成といった機能を利用できます。
つまり、個々のサービスのパスワードはうっかり忘れてしまっても、アプリのマスターパスワードさえ覚えていればいいわけです。スマートフォンアプリは、Touch IDやFace IDといった生体認証もサポートしているので、有効にしておけばマスターパスワードの代わりに使え、スムーズな利用が可能になります。
Android/iOSアプリに加え、WindowsとMac用のアプリ、ウェブブラウザー用拡張機能が用意されているほか、Apple Watchもサポート。ユーザー登録を行えば、スマートフォンとPCそれぞれで、登録した情報を安全に共有できます。
別のデバイスからログインする場合、自分で作成したマスターパスワードだけでなく、アプリ側が持っている40桁のシークレットキーも必要になるため、より強固に情報が守られます。
料金は月額400円から。個人用のほかに家族用のプランもあり、30日間の無料トライアル期間が用意されています。
複数のテンプレートを用意し、手間なく安全にログイン
情報の登録方法は簡単です。登録したい「カテゴリー」を選択し、必要なサービスを選んで入力するだけです。
登録用に用意されているカテゴリーは、ログイン、セキュアノート、クレジットカード、個人情報、パスワード、ドキュメント、銀行口座番号、データベース、免許証、メールアカウント、会員証、アウトドアライセンス、パスポート、報酬プログラム、サーバー、ソーシャルセキュリティナンバー、ソフトウェアライセンス、ワイヤレスルーターの18種類。いずれも漏れたり忘れたりすると困るものばかりです。
この中で最も情報が多い「ログイン」では、Apple ID、Dropbox、Google、Facebook、YouTube、Gmail、Yahoo!、Amazon、Wikipedia、Twitter、Live、VKなど膨大なサービスのアカウント入力用テンプレートが用意されています。これらにはあらかじめログイン用のURLもプリセットされているので、IDとパスワードを入力するだけでログインの準備が整います。
推測されにくいパスワードを考えられないときは、パスワード生成機能も便利です。長さ、桁、記号、あいまい表現の回避に加え、ワードのブロック数とセパレータの種類を指定できるので、かなり強固なパスワードが生成できるでしょう。
作成した認証設定の使い方には3通りあります。1Password内蔵のブラウザーでサービスにログインする方法、1Passwordからアカウント情報をコピー&ペーストする方法、使うアプリ側から1Passwordを起動してログインする方法です。
1Password内蔵のブラウザーでログインする場合は、1Passwordで使いたいサービスを開いてサービスのURLをタップし、画面の指示に従うだけです。もしもサービスに別途アプリがあっても、ログアウトされている場合はそのアプリには影響がありません。1Passwordからのみ使うというルールにしておけば、万が一他人にスマートフォンを触られても、中を見られる心配が減りそうです。起動するブラウザーは設定で変えられます。
コピー&ペーストする場合は、あらかじめ1Passwordの設定画面でクリップボードの自動クリアをオンにしておくと安心。また、頻繁に使うサービスをお気に入りに登録しておけば、ログインしやすくなるだけでなく、少ないタップ数でユーザー名やパスワードなどをコピーできます。
使いたいアプリ側から1Passwordを起動する場合は、パスワード入力欄に表示される1Passwordのアイコンをタップします。1Passwordが起動したら、マスターパスワードや生体認証でログイン。該当するアプリが表示されるので、選択すればログインできます。自動生成した長いパスワードを使っている場合は特に便利です。
あらかじめ1Passwordが選択できるように設定しておく必要はあるので、サービスによっては1Password側に設定があっても利用できないものもあるようです。
とりあえず重要なメモのセキュアな保存先としても
ログインカテゴリーには日本のものを含め、主要なサービスのアカウントならほとんど用意されているといっても過言ではありません。しかし、登録したいサービスがテンプレートになくとも、検索ボックスに任意の名前を入力すれば新規に作成できます。手動にはなりますが、ログイン画面のURLも添えておけばログインしやすくなります。
名前を付けてパスワードだけを保存することもできるので、とりあえず教えられたパスワードをメモしておきたいというとき、その辺のメモ帳に書いておくよりも、遙かに安全に運用できるでしょう。
アカウント情報だけでなく、ライセンスコードや会員番号、Wi-Fiの暗号化キーやパスポート番号、見られたくない画像なども保管できますから、その辺にメモすると絶対になくしそう、大事な情報だが安全な保管方法が分からない、というときに、セキュアなノート代わりとしても便利というわけです。
ただし、マスターパスワードを忘れるとアウトですから、パスワードを自動生成している場合は特にご注意ください。可能であれば、スマートフォンだけでなく、PCからも利用できるようにしておくと安心です。