月額1500円で1万2000タイトルを聴き放題のオーディオブックサービス「Audible」　学習から娯楽、リラックス、睡眠を習慣化できるかも？

「Audible」のウェブサイト

　新年度の始まりを前に、新しいことを学びたい、もっと読書に時間を割きたいという気持ちが高まっている方も多いのではないでしょうか。ただでさえ多忙な毎日で、プライベートな時間の確保も難しいのにどうやって？ そんなときに耳で聞くのはどうでしょう。以前、ビジネス系に強いオーディオブックサービスの「FeBe」を紹介しましたが、あわせてチェックしていただきたいのが「Audible」です。

月額1500円で46カテゴリー、1万2000弱のコンテンツが聴き放題

　Audibleは、Amazon傘下のAudibleが提供する月額1500円で聴き放題の定額制オーディオブックサービスです。グローバルで展開されているサービスですが、日本では2015年からスタートしました。

　アプリはAndroid、iOS、Windows 10用を用意。選んだコンテンツはダウンロードできるので、オフラインでも利用できるほか、PCのウェブブラウザーでストリーミング再生することも可能です。すべてのコンテンツにサンプルが付いているので、音声を確認してからダウンロードできます。

　2018年3月19日時点のコンテンツ数は、「すべてのカテゴリー」を検索してみた結果、1万1818件でした。用意されているカテゴリーは以下の46で、Kindleの電子書籍同様に、カバー範囲の広さが特徴です。

　月額料金の支払いはクレジットカードのみに対応し、Amazonアカウントで利用できます。1カ月の無料体験期間が終了すると、自動的に有料会員へ移行します。

　コンテンツの検索方法は豊富で、Audibleのウェブサイトでは、カテゴリーに加え、過去30日または90日以内の新作、再生時間（1時間以下、1～3時間、3～6時間、6～10時間、10～20時間、20時間以上）、言語（日本語、英語）、プログラムタイプ（オーディオブック、レクチャー、新聞・雑誌、パフォーマンス、ラジオ・テレビ番組、スピーチ）、バージョン（要約版、完全版、オリジナル）を指定して検索できます。また、好きな著者やナレーター別でも探せるようになっています。

　Androidでは、アプリからストアに直接アクセスできますが、iOSではアプリから直接コンテンツを登録できないので、PCやスマートフォンのウェブブラウザーで「https://www.audible.co.jp/」にアクセスして、無料体験を申し込み、コンテンツを登録してからアプリを使い始めると、スムーズに利用を開始できるでしょう。

iPhoneで見るアプリのライブラリ

登録したらアプリからコンテンツをダウンロード

　ダウンロードしたコンテンツは、ライブラリ内から再生できるようになります。プレーヤーでは、巻き戻し・早送り、各種スピード設定が可能。再生速度は0.75x、1x、1.25x、1.5x、2x、2.5x、3xから選べるので、自分のペースで楽しめるでしょう。ドライブモードにすると、操作しやすいように画面のボタンが大きくなるなどの配慮もあります。

ダウンロードしたコンテンツはライブラリに保存されます。オフラインでも利用できます

コンテンツの再生画面

読書習慣作りを後押し？ どれだけ聴いたかの実績もマイデータで確認

　面白いのは「マイデータ」機能です。一定期間内のリスニングタイムの合計時間が分かり、利用実績に応じてご褒美のバッジがもらえるあたりは、ゲームやエクササイズのよう。ライブラリのタイトル数の変化がグラフで分かるので、過去にどれくらいダウンロードして、どれくらいの時間聴いたかが分かるわけです。

聴いた時間が分かります

実績に応じたメダルが送られます

メダルの数々

　定額制だと、コンテンツをダウンロードしても、積ん読状態になりがちです。その点、マイデータの機能は、毎日1分ずつでも積み上げられたら、というモチベーションの維持に効き目がありそうです。通勤時間には必ず再生するなどの約束事を決めれば、目標を達成できるのではないでしょうか。

　最近は左右分離タイプのコンパクトな完全ワイヤレスイヤホンも多いので、そのようなデバイスと組み合わせることで、満員電車の中でも快適な読書環境が実現できるでしょう。

達成感がモチベーションに繋がる仕組みも

どれだけ利用したかも分かります

定額制なので気分で選びやすい

　読書が細切れになりそうで心配というときは、語学学習や瞑想、ヨガ、入眠サポート系といったコンテンツからAudibleに入るのもよさそうです。

　アプリにはスリープタイマーもあり、8分、15分、30分、45分、60分、章の終わりのいずれかが指定できます。英語のコンテンツも豊富なので、タイマーをセットして、語学の聞き流しをするもよし、瞑想するもよし。翌日の仕事のことや、日中起きた嫌な出来事を思い出しては眠れなくなるより、意識をほかの方向へ、特にポジティブに向けられる方がスムーズに眠れます。

お休み前のひととき、ブルーライトを心配せず、なおかつリラックスできそうなコンテンツも豊富です

　定額制なので、その日の気分で気になるコンテンツをダウンロードし放題。買うべきか、本当に金額に見合った効果が自分にあるのかなど、細かいところで悩まなくて済む点も、お休み前のコンテンツ選びにはプラスになるでそう。

　オーディオならスマートフォンを見なくて済むので、ブルーライトの影響もありません。よく眠れた翌日は頭の回転もよく、活動的、意欲的でいられるので、知識や情報を中心としたコンテンツではなくても、間接的にビジネスに効くはずです。