写真の撮影、加工、シェアまでがスムーズにできる「OneCam」


アプリ名アプリ連携OneCam(連写、静音、ジオタグ)(Ver.2.9.1)
こんなときに静かにタイマー撮影したい
価格170円
販売masahiro seto (C) masahiro Seto
URLhttp://itunes.apple.com/jp/app/id422845617

比較iPhone標準のカメラ機能の「あったらいいのに」を網羅

 iPhoneユーザーにとって、カメラ機能はもはや必須だろう。旅の記録や日々のスナップ、ライフログ、備忘録と非常に出番は多い。ただし、一般のカメラに比べれば省略されている機能が多いのも事実だ。標準のカメラがサポートしていない機能については、アプリで補うというのが当たり前になっているが、中でも「アプリ連携OneCam(連写、静音、ジオタグ)」(以下、OneCam)の多機能ぶりは目を見張るものがある。

 「OneCam」は、軽く、機能的に使えることがコンセプトで、HDR撮影を除くiPhone標準のカメラ機能はもちろんのこと、かゆいところに手の届く機能が満載だ。画像サイズは852×640、640×480、640×640、1920×1080の4種類と限られているが、連携できるアプリが多いため、撮影からアプリでの加工、または共有までがノンストップでできるのが大きな特徴だ

 iPhoneと共通しているのは、ライト、フォーカスと露出のロック、インカメラへの切り替え、カメラロールの表示、ズーム、ガイド(グリッド)表示の6機能。加えて、写真サイズの変更(852×640、640×480、640×640、1920×1080)、連写(3、6、9、12枚)、セルフタイマー時間の設定(2秒、5秒、10秒、15秒)、位置情報のオン・オフ、日付や時刻の写し込み(設定で、白、黒、オレンジからのカラー選択が可能)、サウンドのオン・オフがアプリ内で可能となっている。撮影をサポートする機能としては、画面の明るさ調整、ズーム機能のオン・オフ、空きメモリーの表示機能などが可能だ。

 セルフタイマーと連写については、通常の撮影以外に、セルフタイマーのみ、連写のみ、セルフタイマーと連写といった指定もできる。位置情報は、必要なときだけアプリを終了しなくても有効にできる。サウンドのオン・オフとは、つまりシャッター音のことだが、無音にできるので、寝ている赤ちゃんの撮影や会議中のメモなど、雰囲気を壊したくない場面で活躍する。

アプリ連携OneCam(連写、静音、ジオタグ)左から2つめのアイコンをタップすると、サイズが選べる右から2つめの歯車型のアイコンからは、セルフタイマーと連写を組み合わせた撮影モードが選べる


一番右のアイコンからは、ガイド、サウンド、位置情報のオン・オフ、連写枚数の選択、日付と時間の写し込み設定ができる「設定」を開くと、iPhoneの明るさやメモリー表示といった撮影をサポートする機能が設定できる日付カラーの選択、Twitterの画像サイズの選択などができるガイドをオンにした状態


次に使いたいアプリを素早く呼び出せる

 標準のカメラの場合、撮影後の写真に対して、編集、メールやメッセージに添付しての送信、連絡先や壁紙への設定、ツイート、プリントの指定ができる。しかし、あくまでもiPhone標準の機能との連携がメインだ。他のアプリで編集したり、特定の写真共有サービスに保存したいときは、一旦カメラを終了させてから、個別にアプリを起動する必要がある。その点「OneCam」はアプリを終了しなくても、撮影画面上のフリックや、「OneCam」からアクセスするカメラロールをはじめとしたアルバム写真から、「PictShare」や「Twitter」といったアプリを中心に、インストール済みで利用可能なアプリが呼び出せるようになっているのだ。

 特に「PictShare」(http://itunes.apple.com/jp/app/id390945637)は、クラウド、SNS、写真共有系のアプリが中心で、Dropbox、Evernote、Facebook、Flickr、mixi、Picasa、Posterous、SumgMug、SugarSync、Tumblr、Twitter、YouTube、はてなフォトライフ、フォト蔵、メールの15種類の中から、インストール済み&アカウント追加済みのアプリが選択できる(「PictShare」はあらかじめインストールしておく)。

 通常なら「撮影する→カメラアプリ終了→別のアプリを起動する→撮影した写真を呼び出す→保存(もしくは共有)」となるところが、「OneCam」を使えば、「撮影する→別のアプリで撮影した写真を表示→保存(もしくは共有)」となる。呼び出したアプリがさらに他のアプリと連携している場合は、そのまま続けて処理が可能というわけだ。「カメラロールからアプリが呼び出せたら……」と思っていた方には、まさにうってつけのアプリと言えるだろう。

カメラロールにアクセスして表示した写真。画面下の両サイドには、他のアプリと連携させるボタンがセルフタイマーの時間は、左の数字をタップすると変更できる撮影画面で下から上へフリックすると、最後に撮影した写真が「PictShare」「Share」「Twitter」の3つのボタンとともに現れる。


「PictShare」ボタンを選択すると、指定済みのアプリが1つ開く「PictShare」の右下のアイコンからは投稿先を複数指定できる「Share」では、インストール済みのアプリの中から、画像処理系を中心に連携可能なものが呼び出せる


「その他のアプリ」でリストアップされたアプリ例「PhotoAppLink」でリストアップされたアプリ例撮影画面で下にフリック、または「Twitter」を選ぶとツイート画面になる



関連情報

2012/6/13 06:00


すずまり
プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。
睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。