中島由弘の「いま知っておくべき5つのニュース」

ニュースキュレーション[2021/9/9~9/16]

iPhone 13など、モバイル製品刷新――アップル新製品発表まとめ ほか

eHrach/Shutterstock.com

1. iPhone 13など、モバイル製品刷新――アップル新製品発表まとめ

 アップル社が恒例となっている秋の新製品発表を行った。発表された製品はiPhone 13シリーズ、Apple Watch Series 7、iPad(第9世代)などである。

 発表サイクルで考えるとiPhoneはマイナーチェンジが予測されていた。その中で、画像表示能力と画像処理能力の向上が図られているところがポイントか(ケータイWatch)。その時々の発表で、最高なグラフィックス性能をうたっているが、今回もさらに向上し、今後、どこまで上がっていくのかが興味深い。

 Apple Watch Series 7は、当初、筐体デザインの変更などがうわさされていたが、残念ながら大きな変更とはならなかった(ケータイWatch)。事前の各媒体のリーク記事を総合すると、筐体やディスプレイの変更により、製造上の問題が指摘され、発売が遅れるのではないかと言われていた。そのため、今回はリリース前にマイナーチェンジへと方針が切り替わった可能性がある。結果として、表示面積が向上したが、期待されていた変更は行われなかった。また、具体的な発売日も発表されなかった。このあたりも急きょ、計画が変更されたことを感じさせるところだ。

 また、iPad(第9世代)ではパフォーマンスの向上が図られていて、「前モデルよりパフォーマンスが20%向上している。Appleによると、Chromebookの最も売れているモデルより最大3倍、Androidの最も売れているタブレットと比べて最大6倍高速」と報じられている(ケータイWatch)。

 さらに、iOSの新版となるiOS 15、iPadOS 15は9月21日からリリースされる(ケータイWatch)。

 なお、それぞれの仕様詳細は下記のニュースソースを参照してほしい。

ニュースソース

  • 「Apple Watch Series 7」を発表[ケータイWatch
  • 「iPhone 13 mini」発表、ストレージ128GBで8万6800円から[ケータイWatch
  • 「iPhone 13 Pro」発表、マクロ撮影できる3眼構成に最大120Hzディスプレイ[ケータイWatch
  • 「iPhone 13」シリーズで「デュアルeSIM」に対応[ケータイWatch
  • 「iPhone 13」シリーズはLightning端子、生体認証はFace IDのみ[ケータイWatch
  • Apple Watch Series 3/SEを販売継続、価格は据え置き[ケータイWatch
  • Apple、6.7インチの「iPhone 13 Pro Max」を発表[ケータイWatch
  • Apple「iPhone 13」を発表[ケータイWatch
  • iPad(第9世代)発売、ストレージ64GBで3万9800円から[ケータイWatch
  • アップルが「iPad mini」新モデル、Type-C対応で第2世代Apple Pencilサポート[ケータイWatch
  • アップルの新MagSafeウォレットは紛失時に「探す」アプリと連動[TechCrunch日本版
  • 「iOS 15」「iPadOS 15」は9月21日登場、対応製品一覧も[ケータイWatch

2. フェイスブックとアマゾンの新たな「ハードウェア製品」

 インターネットのサービスを展開する企業は独自のハードウェアの開発にも踏み出している。最適化された利用環境の構築にはハードウェアとサービスのより密接な融合が鍵となるのか。

 フェイスブック社がスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発表した(CNET Japan)。見た目は有名ブランドであるレイバンのサングラスとそっくりだが「ボタンを押すことで写真や30秒間の動画を撮影できるほか、音楽やポッドキャストを再生したり、電話を取ったりすることも可能だ。バーチャルアシスタントを搭載しており、『Hey Facebook』のウェイクワードによってハンズフリーで写真や動画を撮影できる。価格は299ドル(約3万3000円)から」である。ただし、米国、英国、カナダ、イタリア、アイルランド、オーストラリアでの発売なので、日本ではすぐには手に入らない。

 アマゾンは独自ブランドのスマートTV製品「Fire TV Omniシリーズ」「Fire TV 4-Series」を発表した(Engadget日本版)。ラインアップによっては4K解像度パネルを採用したり、Dolby Digital Plusに対応したり、一部のモデルではDolby Visionにも対応したりしている。また、「全モデルがFire TVとして『Alexa』による音声コマンドや、スマートホーム製品のコントロールに対応」しているのみならず、「TikTok」の視聴も可能だとしている。さらに、ウェブカメラ接続することで、Alexaによる通話やZoom会議も利用可能としている。残念ながら、こちらも北米市場向けとなっている。

ニュースソース

  • Facebook、同社初のスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発売[CNET Japan
  • アマゾン、初の独自テレビ Fire TV Omni / 4-Series発表、43型4Kで約4万1000円~[Engadget日本版

3. 「5Gならソフトバンク」を目指す

 ソフトバンクは、ソフトバンクブランドにおける新サービスを発表した。また、これまでの契約者数などの業績にも触れた(ケータイWatch)。

 ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOとマルチブランドでの展開を開始してから9カ月が経過し、全ブランドを合わせたスマートフォンの累計契約数は2618万と、前年比107%になったという。また、3ブランド合計での5G契約数は1000万超としている。

 また、既存基地局の転用、ソフトバンクとKDDIとの協業である「5G JAPAN」などの成果で、9月14日時点において5G基地局がおよそ1万4000局、10月末には2万局超にするとしている。また、人口カバー率では80%を目指していくという計画を発表している。

ニュースソース

  • 「5Gならソフトバンク」を目指す、パケ止まり防止・使い放題で魅力をアピール――榛葉副社長登壇の新サービス発表会[ケータイWatch

4. 携帯電話料金はさらに低価格化を目指す――KDDIが「povo2.0」を発表

 KDDIは「povo」の新料金プラン「povo2.0」を発表した(ケータイWatch)。この3月から提供されてきたpovoでは「データ容量20GBで2728円」という料金体系で提供されてきたが、9月下旬の料金改定で基本データ容量を撤廃した「ベースプラン」を追加し、新料金プランのpovo 2.0として提供されるとしている。また、180日間で150GBというデータ利用条件を付けることで、中期的に安価になる料金もある。今後、こうした手法が他の通信事業者の料金プランにも影響を与える可能性もある。いずれにしても、それぞれの利用スタイルに応じた料金体系が用意されるという意味では健康的とも言える。

 さらに、KDDIが5Gを全国80の主要駅周辺でエリア整備完了したこと(ケータイWatch)、SpaceXの衛星通信「Starlink」と提携したこと(CNET Japan)、メタバースを2022年春に提供すること(CNET Japan)などが報じられている。

ニュースソース

  • KDDI、「povo2.0デビューキャンペーン」開始 最大20GBのデータがプレゼント[ケータイWatch
  • KDDIの「povo」、5Gサービス本日スタート[ケータイWatch
  • KDDI新サービス発表会、「povo」基本料0円や「Starlink」と業務提携などを発表[ケータイWatch
  • KDDI、au版メタバースを2022年春に提供へ--「povo」の月額基本料は0円に[CNET Japan
  • au 5G、全国80の主要駅周辺でエリア整備完了[ケータイWatch
  • KDDI、SpaceXの衛星通信「Starlink」と提携--au通信網に採用[CNET Japan
  • KDDI「鉄道路線5G化」第2弾、山手線と環状線の”駅間“で5G[ケータイWatch

5. 今週の「ネット詐欺手法」7題――有名ブランドを利用してさらに巧妙化

 フィッシングなどのネット詐欺は巧妙化している。最近の手法の例を一度でも目にしておけば、うっかり引っかかる確率は減少するのではないかという願いから、今週も報じられていた手法をまとめておくことにする。ユーザーが多いとみられる(自分ごととして捉える可能性がある)有名ブランドを使い、アカウントについてのことや支払いについてのことなどの重要そうなキーワードをサブジェクトに入れることで釣ってくるところが共通している。

ニュースソース

  • 「あなたの卑猥なシーンを録画しました。ビットコインを送金してください」、偽セクストーションメールの手口をIPAが動画で解説[INTERNET Watch
  • NTTドコモをかたるフィッシングの報告が増加、「dアカウントのロック」「一時的な利用停止」などの件名に注意 dアカウントやd払いの通知を装い、IDやパスワードを詐取[INTERNET Watch
  • イオンカードをかたるフィッシング、件名「【重要】イオンカード ご利用確認のお願い」などのメールに注意 カード情報や個人情報の入力を要求[INTERNET Watch
  • ノジマを装うフィッシング詐欺、件名「【重要】お支払い方法の情報を更新してください。Update default card for your membership.」のメールに注意 有効なクレジットカードが登録されていないとして詐取をはかる[INTERNET Watch
  • ヨドバシカメラをかたるフィッシングメールに注意、件名「ヨドバシ・ドット・コム:カード情報更新のお知らせ」など カード情報の確認などと偽り、個人情報やクレジットカード情報を詐取[INTERNET Watch
  • 件名「新冠ワクチン接種のお知らせ」のメール、厚生労働省をかたるフィッシングに注意 コロナワクチンの予約を装い、個人情報やカード情報を詐取[INTERNET Watch
  • 件名は「<重要>ご利用の Vpass カード VJA 株式会社から緊急のご連絡」、VJAグループを装うフィッシングに注意 2種類のメールアドレス入力を求める[INTERNET Watch
中島 由弘

フリーランスエディター/元インターネットマガジン編集長。情報通信分野、およびデジタルメディア分野における技術とビジネスに関する調査研究や企画プロデュースなどに従事。