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「あなたの卑猥なシーンを録画しました。ビットコインを送金してください」、偽セクストーションメールの手口をIPAが動画で解説
2021年9月9日 16:58
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は9月8日、同機構に寄せられる相談の手口を検証・解説する手口検証動画シリーズとして、「偽セクストーションメール」の検証動画を公開した。
偽セクストーションメールとは、「あなたのPCをハッキングして、アダルトサイトを閲覧している卑猥なシーンをカメラで録画した」と脅し、ビットコインにより金銭を要求するもの。
「セクストーション」は「sex(性的な)」と「extortion(ゆすり、恐喝)」を組み合わせた造語。性的な場面を録画しした、などと事実でないことを根拠として恐喝しようとすることから、「偽セクストーションメール」と呼ぶ。
公開された動画は2分40秒ほどで、偽セクストーションメールの事例紹介、および解説を行っている。前半は事例紹介で、メール受信者は「自分の行動を追跡していた」という内容に戸惑い、「卑猥なシーンを録画」し、「友人や同僚とシェア」といった内容に困惑してしまう。
後半では手口を解説。同様の脅迫メールの文面はいくつか種類があるが、いずれもビットコインを要求する内容で、多数のユーザーに同じ文面で送られているという。
しかし、このメールの内容はすべてウソであり、「実際にハッキングや盗撮された事例はありませんので、ご安心ください」と解説。「メールは無視するだけで全く問題ありません」としている。
また、送付されたメールの差出人が自分のアドレスになっていても、ハッキングされているわけではない、と補足している。