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「アダルトサイト閲覧中のあなたを撮影した」と脅迫、ビットコインを要求する不審メールに関する相談が再び増加
不審メールが「同じような状況に引っかからないで」とわざわざ忠告
2021年3月30日 20:30
「アダルトサイトを閲覧しているあなたの姿の映像をばらまく」と脅し、仮想通貨を振り込むよう脅迫する“セクストーション(性的脅迫)”メールに関する相談が多く寄せられているとして、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が注意を呼び掛けている。
この手口に関する相談をIPAが初めて受けたのは2018年3月ごろ。2019年9月末時点で累計相談数は約1300件に上り、同年9月だけでも76件の相談が寄せられた。
また、IPA情報セキュリティ安心相談窓口のTwitter公式アカウント(@IPA_anshin)のツイートによると、2021年3月29日時点で約50件の相談が寄せられるなど、目立ってきているという。
セクストーション関連の脅迫メールには複数のパターンがあり、「あなたが閲覧しているウェブサイトにマルウェアを仕込み、メールやSNSにある連絡先を収集した」「家族や同僚に映像をばらまかれたくなければ、指定時間以内に仮想通貨で金銭を支払え」などといった内容がこれまで確認されている。
2021年3月に確認されたメール文面も同様の脅迫文になっており、メール開封から48時間以内に16万円相当のビットコインを送金するよう要求してくる。本文の最後に「将来的にも同じような状況に引っかからないで下さいね!僕からの警告は、頻繁にパスワードを変更し続けることです!」(原文ママ)などといった忠告のメッセージが書かれているのも特徴だ。
差出人が自分のメールアドレスになっているケースもありますが、これは送信時に差出人メールアドレスを詐称していると推察され、その様な詐称は技術的に可能です。あたかもメールアカウントをハッキングしたと信じさせることが目的と考えられます。2/2
— IPA(情報セキュリティ安心相談窓口) (@IPA_anshin)March 29, 2021
差出人がメール受信者のメールアドレスに詐称されているケースも確認されているが、こうした不審なメールを受信した場合は無視して、支払いには応じないようIPAでは呼び掛けている。
なお、支払いに応じなかったことで映像がばらまかれたなどの事例は1件も確認されていないという。