週刊Slack情報局

SlackとNAVITIMEが連携、乗換経路を検索→メンバーへの共有が超ラクに

一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能・アップデート内容などを中心にSlackに関する情報をできるだけ毎週お届けしていく。

 株式会社ナビタイムジャパンが2日、Slackと連携する乗換検索アプリ「NAVITIME for Slack」の提供を開始した。SlackのAppディレクトリから「NAVITIME for Slack」をインストールすれば、表示しているアプリを切り替えずにSlackから乗換情報を検索できるようになる。利用は無料。

「NAVITIME for Slack」の画面

ポイントは経路を「シェア」できること

 みなさんは乗換情報をどう検索しているだろうか? それぞれお気に入りのアプリがあると思う。NAVITIME for Slackの一番のポイントは、社内・社外のメンバーと経路をシェアできることだ。

 NAVITIME for Slackをインストールすると、「/navitime 新宿から表参道」というふうに入力することでその経路を検索できる。出発時刻や到着時刻、経由地、移動方法など細かく条件を設定することも可能だ。経路を検索すると下部に「この経路を共有」というボックスが表示される。このボックスをクリックすれば、検索した経路を任意のチャンネルやメンバーと共有できる。

任意のチャンネルやメンバーを選択するだけで調べた経路をシェアできる

リマインダーとしても使える

 自分一人で利用するなら使い慣れた乗換案内サービスを使えばいいだろう。しかし上司や他部署のメンバーなど複数人で行動する場合、従来なら共有カレンダーの詳細欄に経路をテキストで書き込んだり、メールで日時を共有して各々が経路を調べたりしていたところを、NAVITIME for Slackなら直前に一人が経路を調べて共有するだけで済むようになる。経路はプッシュで送られてくるので、出発30分前に共有すればリマインダーの用途にも使える。調べた経路がSlackの履歴として全員の手元に残るのも地味ながら便利だ。

 Slack Japanは、Slackのサービスのことを「ビジネスコラボレーション・ハブ」と表現しているが、NAVITIME for Slackは「ほかのメンバーと経路を共有する」という目的には最適だ。Slackの無料プランでも問題なく全機能を利用できるので、ぜひ試してみてほしい。

西 倫英

インプレスで書籍、ムック、Webメディアの編集者として勤務後、独立。得意分野はデジタルマーケティングとモバイルデバイス。個人的な興味はキノコとVR。