週刊Slack情報局
Slackの投稿ログなどから労働時間を算出、打刻レス勤怠管理「ラクロー」が正式版サービス開始
2019年9月4日 12:00
一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能・アップデート内容などを中心にSlackに関する情報をできるだけ毎週お届けしていく。
株式会社ラクローは8月29日、打刻レス勤怠管理サービス「ラクロー」の正式版サービスを開始したと発表。同日より、Slack連携機能の提供も開始した。
ラクローは、PCなどのログを収集し、それらのデータに基づいて労働時間を算出するクラウド型勤怠管理サービス。対応するログの種類は、Windows/Macの起動・終了ログのほか、G SuiteとOffice 365のメール送信ログおよび予定表日時、Slackのチャット投稿ログなどがある。
ラクローで自動算出された労働時間と可視化されたログを従業員や上長が確認し、必要に応じてコメントを付けて修正することで労働時間が確定していく流れだ。従来の勤怠管理の大前提だった“打刻”をなくし、客観的な記録に基づいて労働時間を把握できるとしている。
今回、正式版サービス開始とともに実装したSlack連携機能では、ラクローで算出・記録した「昨日の労働時間」と「月間の労働時間」の日次通知をSlack上で行えるようにした。さらに、従業員がラクロー上で行った勤怠申請を、上長がSlack上で承認する機能も9月4日より実装。また、現在はラクローから発信しているアラートなどのメール通知を、Slackに通知できるようにする機能も秋ごろに実装する予定だ。
このほか、ラクローでは今回、クラウド型給与管理サービス「人事労務freee」との連携機能も提供開始している。今後も連携サービスを拡充するとともに、シフト管理や多段階承認フローの設定、工数管理といった機能追加を予定しているという。
ラクローの利用料金(税別)は、1ユーザー300円/月で、最低利用料が3000円/月。初期費用は不要で、最大2カ月間の無料試用が可能。