週刊Slack情報局

フリーダム過ぎないSlackチャンネル命名をアシスト、「プレフィックス」文字列を登録して選択可能に

チャンネル名の字数制限は、21字から80字に拡大

一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能・アップデート内容などを中心にSlackに関する情報をできるだけ毎週お届けしていく。

 Slackは2019年8月のアップデートで、長いチャンネル名を作成できるようにした。チャンネル名の字数制限を、21字から80字へと拡大。チャンネル命名の自由度を高めたとしている。

 一方で、同じく2019年8月のアップデートとして、チャンネル名のプレフィックス機能を紹介している。これは、ワークスペースのメンバーがチャンネルを作成したり、チャンネル名を変更する際に、そのワークスペースがあらかじめ用意しているプレフィックスの文字列をリスト表示し、その中から選択できるようになる機能だ。

 Slackのチャンネル名については、社内やメンバー間で命名ルール(ガイドライン)を設けている場合も多いだろう。例えば、特定の部署やチームに関するやりとりをするチャンネルには「team-○○」、各種プロジェクトのためのチャンネルには「proj-○○」、業務に関する質問に対応するチャンネルには「help-○○」というように、決まった文字列を先頭に付けるやり方がある(「Slackはじめてガイド」では、こうしたチャンネル作成のコツについて解説している)。これにより、チャンネルの内容や目的が分かりやすくなるほか、サイドバーのチャンネル一覧もソート表示されて見やすくなる。

 プレフィックスは、こうした命名ルールの適用を、チャンネル作成時の名称入力の際にアシストする機能だ。用意されているプレフィックスとその説明がリスト表示されるため、作成したいチャンネルの目的に応じてその中から選択すればよい。

 デフォルトでは、上の例に挙げた「team-」「proj-」「help-」という3種類のプレフィックスを用意。また、ワークスペースのオーナーと管理者は独自のプレフィックスを登録することが可能だ。使用できるプレフィックスの数はワークスペースの料金プランによって異なり、フリープランでは最大6個、スタンダードプラン/プラスプランでは最大99個。また、Enterprise Gridでは、各ワークスペースにつき最大99個のプレフィックスを使用できる。

 なお、この機能は段階的にロールアウトしているという。現時点では、ワークスペースのメンバーがチャンネル作成時にプレフィックスを使用することはできないが、間もなく使用できるようになる予定だとしている。