テレワークグッズ・ミニレビュー

第17回

仕事用のチェアを通販で買ったら大失敗!! ニトリのワークチェアを実店舗で座り比べてきた

 新型コロナの影響で、テレワークを余儀なくされている読者も多いだろう。かく言うINTERNET Watch編集部員や著者たちにとってもそれは同じ。それぞれの住環境の中で、テレワーク環境をより改善すべく日々工夫を凝らしている。そこでこの連載では、実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。


「チェア選びは難しい」と思い知らされた1年前

 世の中には、家具をオンラインショップでスペックを確認しただけで躊躇なく買える人と、実物を見ないと購入に踏み切れない人の2種類がいる。筆者は前者であったが、昨年、仕事用のチェアの買い替えでそれをやって、ちょっと失敗した。

 昨年の今ごろ、10年近く使っていたイスを買い替えたのだが、新しいイスは、座面が妙にフラットかつ硬かった。それなりのお値段のワークチェアなら座面は人間工学やら体圧分散やらでいい感じの曲線になっていて、低反発っぽいクッションが付いているぐらいが普通だと思う。筆者が買った製品もそんなことが書かれていたはずだが、かなりハード目の人間工学らしく、イメージした感じではなかった。

 また、座面が想定よりも高く感じる。使用しているデスクと合わせると、座面は低めが好ましいのだが、それまで使っていたイスと同程度の高さになる42cm(最低設定時)ぐらいの製品を買ったはずで、どうも座ってみると、3~5cmほど高くなったように感じられる。実際に計測してみると確かにスペック通りなのだが、座面の固さの問題か、その下にあるシリンダーの沈み方の問題か、理由はよく分からない。

 座面の固さはともかく、少し高いことで仕事中の姿勢に無理が生じるのか、このイスに買い替えてから、どうも肩こりが気になるようになってきた。イスには座った感触などの数値化しにくい要素があり、それが分からない状態で買うのはリスクがあるのだなと思い知らされた感じだ。

 イスが原因かもしれない不調を気にしつつも、すぐに買い替えるのも悔しいのと、どう選べばいいのか分からなくなってしまったのとで、買い替える踏ん切りがつかずにいた。

 仕事で使うイスを買うにあたっては、中古のオフィス家具店で高級ブランドのオフィスチェアを買うのがいい、という説を複数の人から聞いた。ウェブでもそのように語られているものを目にする。だが、「ここなら間違いない」と信じられるオフィスチェアのブランドを知らないもので、この方法にもいまひとつ心が動かずにいた。

 そんなこんなで1年ほど逡巡していたが、結局、ニトリのワークチェア・デスクチェアから選ぶことにした。理由は2つ。見るからに「本格的な」感じのワークチェアを多数ラインアップしていることと、都心部にも店舗が多く、実物を確かめられるためだ。実際に長時間作業をしての感じまでは分からないが、座面の感触は確実に確かめられるだろう。

 ちなみに、都心部で実物を見られる家具ブランドとしては、無印良品やIKEAも挙げられる。筆者が確認したところ、無印良品にはあまりハードな使用に耐えてくれそうな見た目のワークチェアがないようだが、IKEAにはあったので、そちらを選んでもいいかもしれない。筆者がニトリを選んだ理由としては、店舗が自宅にもっとも近かったことが大きい。

ニトリのワークチェアを見に行く

 ワークチェアの実物を見に、ニトリの東武池袋店に行った。同社のウェブサイトによると東武池袋店は「大型店舗」にあたるそうで、都心部の山手線周辺では、ほかに新宿タカシマタヤイムズスクエア店と、渋谷公園通り店も大型店舗とされる。

ニトリのウェブサイトでは商品ごとに店舗の在庫を確認できる。[店内位置確認]をクリックすると店舗内のどの位置で扱っているのかも確認できるが、この[店内位置確認]が表示される店舗では、実際に商品を見られるのだと思う(在庫がなくても展示品を)

 なお、テレワーク需要のためか品薄であるようで、筆者が調べたところでは店舗の在庫がない場合が多かった。そのため、店舗に行っても取り寄せになるか、オンラインで注文した方が早い場合が多いだろう。

 今回は、以下の3モデルを主に検討した。

 「クエト」(2万268円)は、スタンダードなリクライニングワークチェア。今回検討した3モデルに共通だが、背面だけでなく座面もメッシュになっている。

 「フォリスト」(2万9990円)は、クエトよりも幅がやや広く、フットレストが付いているのが特徴だ。

 「ジオーネ」(3万9990円)は、フォリストよりもさらに幅が少し広い。また、3モデルのうち座面を最も低く設定できるようだ(42cm)。

 ニトリのオンラインショップでは3万9800円以上の購入で宅配便でなく配送員による配達となるそうで、ジオーネを購入すれば、組み立ておよび設置と梱包材の回収もしてもらえるらしい。それらのサービスが付くと考えるとお得感がある。このサービスは楽天市場のニトリから購入した場合も同様だ。

 ちょうどこの記事の掲載日は15日となるが、楽天カード利用者なら「5と0のつく日」はエントリーでポイントが5倍になるので、楽天市場での購入がおすすめだろう。

 店舗で実際に座ってみると、どれも現在使っているイスより座面が柔らかく、明らかに座り心地がいいと感じられる。リクライニングの具合もいい。高価なモデルほどよりゆったりと座れる感じはするが、それが構造の違いによるものか、単純に大きいためかは、ちょっと分からない。

 検討の結果、フォリストを購入することにした。高価なモデルほど全体的にサイズが大きくなるので、座った感触に大きな差がないなら、ほどほどのサイズにしておこうという判断だ。どちらにしても持っては帰れないので、オンラインで注文することに。ちなみに、上記の価格とは別に送料もかかる。

 注文したときには、取り寄せになるため14日以上かかる場合があると注意書きがあった。レビューを見ると、1カ月以上待ったという声も複数あり、どれくらい待つことになるだろうかと思っていたのだが……、注文してから1週間後に発送を知らせるメールがあり、意外と早く届いた。

組み立ては簡単、ファーストインプレッションは良好

 さて、届いたフォリストがこちらだ。開梱から組み立ては20分ほどで、1人で問題なくできた。ただし、マニュアルには2人で組み立てをするようにとある。シリンダーに座面を付けるとき(座面を持ち上げながら、下にある目視しにくい穴にシリンダーを合わせる必要がある)のような難度の高い作業もあるので、2人で作業できた方がベターだ。

フォリスト in 和室
中身を取り出す。

 座ってみた感じは、実にいい。カタログスペック的には前のイスよりも座面高が1.5cm高い(43.5cm)のだが、実際に座ってみると、こちらの方が数cmほど低く感じられ、しっくりとくる。

 ちなみにメッシュの座面は保温性がないため、夏場は熱がこもらなくていいが、冬場だと腰や尻が冷えやすくなり、そのままだとあまり健康によくないだろう。筆者はクッションを敷いて使っているが、冷え対策は何らか考えておいた方がいいと思う。

クッションを敷いて使っているが、冬場はブランケットのようなものを使ってもいいかもしれない

 実は、原稿を書いている時点では使い始めて1週間ほどしか経っておらず、肩こりに関しては、まだハッキリとした変化は感じられない。ただ、少々疲れは軽くなったような気はする。これまであまり気にしていなかったが、長時間座っていたときの尻から腰にかけての負荷は明らかに軽くなったと感じられ、この点ではすでに満足している。

 機会があれば、もう少し長く使ってのインプレッションもお伝えできればと思う。イスを買いたいが高級オフィスチェアまでは考えていない、かつ、実物を見ずに通販で買うのは不安だ、という方に、ニトリの実店舗で試してみてからの購入はおすすめできるのではないかと思う。