急遽テレワーク導入!の顛末記
「真冬のデスクワークは腕が痛い! 寒い!! 解決するガジェットはないか?」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(129)
さらにゴチャついていた電源ケーブルも整理してみた
2023年2月6日 07:00
IKEAの奥行きが80cmと広々サイズな電動昇降ワークデスク「BEKANT(ベカント)」を購入したことで、机の天板に肘を置いて、キーボードがタイピングできるようになった。以前に椅子のひじ掛けに肘を置いていた時よりも、肩への負担が軽減した気がする。
……この記事を書いている時点で、東京都でまん延防止等重点措置が解除されてから319日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回は机の上に肘を置くようになったことで生まれた、新たな問題を解決していきたい。
1月30日(月):電源タップを天板裏に収納することで、配線を整理できた!
自宅のワークデスクを新調してから約1カ月が経つが、やはり電動昇降ワークデスクはいい。腰が辛くなったら立って仕事できるのはもちろん、スマホを見る時には画面が目線の高さに来るように、天板にうつ伏せになって仮眠するときは腰が曲がり過ぎないように……などなど、シーンに合わせて天板の高さをベストなポジションに調整できる。
さらに、以前の机では天板の際までフレームがあったので使えなかったモニターアームも、この机なら利用できる。さっそくサブモニターを固定したところ、スタンドよりも接地面が小さくなったことで、机の上をより広く使えるようになった。邪魔になったらモニターを机の脇に移動できるので、デスクワークの自由度が増した印象だ。
さらに、気に入ったのが天板の裏にネットが貼ってあること。これは、自動昇降の機構に給電するためのACアダプターをしまっておくためのものなのだが、スペースに余裕があったので、追加で電源タップを入れることができた。
これによって、天板からだらりと垂れ下がっていたケーブルを、きれいに整理することができた。天板を昇降させる都合上、長さにマージンを取って垂れ下げておくケーブルはあるが、それでも見た目はかなりスッキリしたと思う。
1月31日(火):天板の奥行80cmで快適……のはずが、新たな問題が
「BEKANT」は天板の奥行きが80cmあるので、タイピングの時などは肘を天板の上に乗せることができる。これによって肩への負担が軽減したのだが、それと同時に新たな問題も発生した。それが、天板に乗せた腕が寒いことと、肘が痛くなるということだ。
筆者はビデオ会議の時をのぞいて、自宅ではスウェットなどラフな姿で仕事をしている。つまり、出勤時よりも着ている服が薄くなるのだが、おかげで机の上に置いた腕が、天板によってすっかり冷やされてしまった。さらに、長時間タイピングをしていると、腕の荷重が集中する肘が痛くなってくる。服を着こんで仕事をしていたオフィスでは、あまり気にならなかっただけに、これは予想外の出来事だ。
2月2日(木):電熱デスクパッドで腕の冷たさから解放された
天板の冷たさを解決できるアイテムを探していたところ、「電熱デスクパッド」という、ホットカーペットのデスクマット版のような製品があったので、さっそく購入してみることに。PCの周辺機器では、以前からハンドウォーマーやカップウォーマーがあるのは知っていたが、今では机全体を温めることもできるらしい。
Amazonでいくつかの商品の概要を見ていると、コスパの良い海外製品はだいたい似たようなスペックだったので、なるべく評判の良さそうな製品を購入することにした。価格は2000円台で、マニュアルの日本語も怪しかったが、電源を入れたところ数秒でパッド全体が温まった。パッドの上に置いている腕の部分、特に血流の多い手首が温まったせいか、腕全体が寒さを感じなくなったのは本当にありがたい。
ただ、このサイズを温めるとなるとUSB給電では追い付かないようで、この手の商品は基本的にAC給電になっているようだ。まぁ、PCの電源にあまり負荷を掛けるのも怖いので、AC給電の方が無難かもしれない。
さらに、この製品は最低温度が40℃までしか設定できないのだが、これが思った以上に温かい。だいたい、一般的な使い捨てカイロと同じぐらいの温度なので「大丈夫かな?」と思っていたが、長時間使っていたら肌がカサカサになりそうだ。
そこで、適度にオンオフしながら使っていたところ、腕の冷えはすっかり解消された。どうやら天板自体が一度温まったら、ある程度の時間はオフにしていても、冷たさを感じずに済みそうだ。
2月3日(金):肘の痛みの原因は分割キーボードにもあった?
電熱デスクパッドの導入で「肘の痛みもなくなるかな?」と思ったのだが、フェイクレザー製のデスクパッドは割と硬くて、完全に解消するまでには至らなかった。
ただ、痛みは左腕の肘にのみ感じていたので、その理由を探っていたところ、どうやら原因は片手キーボードにもあったらしい。これは分割キーボードの代用品として、左手の入力に使っているもの。肩幅の位置に配置すると、肩を狭めることなくタイピングができて楽なのだが、腕の角度が変わったことで肘の骨が机に強く当たっていたようだ。
このような場合には、アームレストを利用するのが一般的だが、電熱デスクパッドの上で使ってよいものかが気になった。ひとまず、自宅にあったリストレストを肘の位置に置いて代用することに。寒さが和らいだら、改めてアームレストの導入を検討したいと思う。
80cmの奥行きのあるデスクを手に入れるとともに、電熱デスクパッドを使うなどして、快適に仕事ができるようになった。とはいえ、まだまだやれることはありそうなので、これからもデスク周りの環境改善を検討していきたい。
とある中小企業に勤める会社員、飛田氏による体当たりレポート「急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記」。バックナンバーもぜひお楽しみください。