イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

「北斗の拳」専用電子書籍端末は、ケンシロウなみにTough Boyだった

 「CEATEC JAPAN 2017」のプログレス・テクノロジー株式会社のブースでは、「全巻一冊 北斗の拳」が体験が可能だ。

閉じた状態は本にしか見えない

 「全巻一冊 北斗の拳」は、「北斗の拳 究極版」全18巻に加え、初めて電子化された外伝「我が背に乗るもの」が収録された、「北斗の拳」専用の電子書籍端末。カバーと帯が巻かれ、書籍そのものを再現した外見に、見開き2ページの電子ペーパーが内蔵され、まさに本を読む感覚で作品が楽しめる。電子書籍端末2台分としてはやや厚いが、書籍としての物体感を出すために、あえて厚みを持たせているという。単4乾電池4本で稼働し、端末を30秒閉じるとスリープ状態に移行する以外の電源操作はない。通常の運用であれば、「北斗の拳」全巻約5400ページ程度を読み切ることができるとのことだ。

インターフェースは、ページ送り、戻しに加え、収録巻の切り替え、言語の切り替えの4つのボタンのみ、と極限までシンプル
電子ペーパーの解像度は300dpi。実物を見ると、小さな文字から絵のタッチまで高精細であることが分かる

 書籍の体裁をとった見開き端末となると、開閉動作による破断が心配になるが、表紙側と紙面側にLIMEX(ライメックス)という特殊な紙を使用。LIMEXは耐水性に優れ、経年劣化にも強い炭酸カルシウムを50%以上含んだ、紙とプラスチックを代替する新素材で、同社によるとこれを利用することで3万回以上の開閉に耐える仕様だという。

展示機の表紙側は開発中の端末のため一般的な紙が使われているが、製品ではLIMEXが使われるということだ

 今回の「北斗の拳」では、日本語と英語を切り替えられるが、これは文字レイヤーの差分ではなく、単純に2カ国語分のコンテンツを収録している。そのため、言語切り替えボタンを、収録した全く異なるコンテンツ間の切り替えに利用することもできる。例えば、日本の歴史と世界の歴史の2コンテンツを収録し、同じ時代に日本と世界で何が起きているかを、このボタンによって交互に見比べる、といった利用方法もできる。「北斗の拳」以外のコンテンツの予定は今のところ未定だが、検討はしているという。

 すでにKickstarterでは2万5000円のプレッジは終了し、2万8000円からの出資を受け付けている状態(一般の販売予定価格は3万7800円)。CEATEC JAPAN 2017の会場で手に取って体験してから、出資を検討してはいかがだろうか。