イベントレポート
Dell Technologies Forum 2019
若者は在宅勤務よりも通勤を望む? デルの調査で見えた「世代で異なる職場への要望」
Dell Technologies Forumレポート
2019年10月25日 12:05
Dell Technologiesの事業を日本で展開するデル株式会社とEMCジャパン株式会社は、企業向けイベント「Dell Technologies Forum 2019 - Tokyo」を10月23日に開催した。
ブレークアウトセッション「テクノロジーが可能にするスマートな働き方 ~ユーザーエクスペリエンスを最優先に考える」では、これからの職場に求められる柔軟さが語られ、それに応えるデルのPCラインナップが紹介された。
若者は在宅勤務より通勤を望む!世代で全く違う「職場に求めるもの」
これからの職場に求められる柔軟さについては、デルの山田千代子氏(常務執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長)が語った。
山田氏は労働人口を世代別に分け、ベビーブーム世代(1946~1964年生まれ)、X世代(1965~1980年生まれ)、ミレニアル世代(1981~1996年生まれ)が労働人口の84%にあたると説明した。
この3つの世代でも感覚が違う。たとえば、「メールより前に直接会うか電話する」世代と「メールなしでいきなり電話は失礼」世代の違いや、「重要な会議で議事録をPCでとっていたら怒られた」というエピソードなどを山田氏は挙げ、「世代間のほころびが大きな影響にもなりかねない」と語った。
さらに、やがて次のZ世代(1997~2003年生まれ)が職場に入ってくる。山田氏は調査結果からZ世代について、「最新のテクノロジーがあたりまえ」「働くことに金銭以上のものを求めている」といった特徴を紹介。さらに、ミレニアル世代と逆なことに、チームで働くことを希望し、オンラインではなく同僚などから仕事を学びたい、在宅勤務より通勤することを望む、ということも紹介した。
このように、世代によってそれぞれ意識が違うため、職場に求めるものも違う。社員満足度の向上やチームのつながりを強化するためには、柔軟な就業環境を用意する必要がある、と山田氏。氏の部署でも、小さい画面が好きな人や、大きな局面が好きな人、2画面が好きな人などに分かれるという。
「そのためには、ある程度リッチなPC製品ポートフォリオが必要だ。そのため、他社がPC製品ポートフォリオを絞る中で、デルは増やしている」と山田氏は語った。
柔軟な職場環境に向けたデルのPC製品ポートフォリオ
そのためのデルのPC製品ポートフォリオについては、デルの三井唯史氏(クライアント・ソリューションズ統括本部 ビジネスディベロップメント事業部 事業部長)が紹介した。
1つめのカテゴリーは「モバイル(ノートPC)」だ。一般的なモバイルノートPCであるLatitude 7300や、キーボード取り外し可能な2in1型のLatitude 7200 2in1などの中から、三井氏は、コンバーチブル型のLatitude 7400 2in1について解説した。
Latitude 7400 2in1の特徴として三井氏は、近接センサーで人が近付くとオンになるエスクプレスサインイン機能、13インチクラスのサイズに14インチのモニターを搭載したフレームレスのデザイン、温度を自動制御するアクティブサーマルパフォーマンス、最大26時間駆動と1時間の充電で最大80%まで回復する機能を紹介した。
2つめのカテゴリーは「クラウド」だ。これについては、Chrome OSを搭載したLatitude Chrome Enterpriseを三井氏は紹介した。
3つめのカテゴリーは「オフィス」だ。これについては、USB Type-Cでの画面出力とノートPCへの給電に対応したモニターを三井氏は紹介した。
4つめのカテゴリーは「現場」、つまり工事現場や製造現場などだ。このような場所では、PCでは耐久性が問題で、タブレットではパワー不足だという。これについては、高耐久性PCのRuggedシリーズを三井氏は紹介した。Ruggedシリーズは、極寒でも、手袋したままでも、泥を水洗するのにも対応し、軍でも使われているという。
こうしたデルのPC全般について、循環利用プラスチックの採用や、海洋プラスチックを活用したパッケージ、製造廃棄物の99%を廃棄せずに利用していることなど、環境を意識した製品であることも三井氏は強調した。