イベントレポート
CEATEC 2024
誤差12cm・1秒ごとの位置情報で農業をDX、エゾウィンが「みちびき」活用端末を展示
作業時間短縮や無線連絡の大幅削減
2024年10月16日 15:27
10月15日~18日に幕張メッセで開催されている「CEATEC 2024」に、エゾウィンは測定誤差12cmという位置情報端末で農業DXをサポートする「Reposaku(レポサク)」を展示した。
Reposakuは、通信機能のあるGPSロガーを車両や従業員に持たせ、リアルな実行データを収集するシステム。準天頂衛星システム「みちびき」が提供するCLASを使い位置情報の精度は誤差12cm。圃場で農業作業車の軌跡を収集すれば、どのような動きをしているか把握でき、作業進捗の状況がリアルタイムで分かるほか、データを収集すればどの作業に時間がかかっているかなどが分かり、改善点を見つけやすくなる。
たとえば、農業では、圃場を作業者が往復する場合に1秒ごとに情報を収集しているため、作業状況の振り返りなどが容易になる。実際に作業をした実行データがなければその先にある業務の分析、改善という流れにつながらないため、実行データを集めるツールとしても役立つものになるという。DXのの実現のサポートとなり、その先のGX(グリーントランスフォーメーション)にも役立つとしている。
また、今回、位置情報の精度も高くなったことで、従来よりも多くの情報が得られ、人の動きがより詳細に分かるようになった。
具体的な効果としては、作業時間の短縮や無線連絡の大幅削減。作業がオープンになっていることから、個人が作業内容を報告する必要もなくなり、手書き日報をやめた例もあるという。
活用できる業種も農業だけでなく、除雪、バス、配送、ごみ収集、パトロールなどが想定されるとしている。