NTTが最新の工事技術など披露、「つくばフォーラム2009」開催

会場の様子

　NTTが主催する「つくばフォーラム2009」が茨城県つくば市で14・15日に開催された。

　主にNTTグループの社員や電気通信関連企業などを対象に、NTTが研究・開発している最新の通信技術を紹介する。今回は「広がるネットワーク 近づく未来のコミュニケーション」をテーマに、講演や展示を行った。

　展示は、つくば駅から無料送迎バスで約15分ほどの場所にあるNTTアクセスサービスシステム研究所で行われた。野外会場には、光アクセス設備工事や開通工事、宅内工事などで使用する工具、作業車、電柱などがあり、実演中は人集りもできていた。

　屋内会場では、NTTグループ各社やNTTアクセスサービスシステム研究所が、ネットワーク設備の構築・保守運用に関する技術、サービスエリア拡大やユビキタスに関する技術などを展示。また、今年のトピックとして、NTTグループのエコへの取り組みを紹介する「グリーン展示コーナー」が会場の入り口付近にあった。

　屋内会場では、このほか、通信電線線材協会や情報通信ネットワーク産業協会などのエリアがあり、各協会に加盟する企業が、光ケーブルやLANケーブル、配線装置、制御装置などのネットワーク構築に関するさまざまな機器を展示していた。

屋内会場入り口	グリーン展示コーナー	基地局からの電波強度をシミュレーションするツール

クマゼミ被害対策ドロップ光ファイバ	曲げフリーファイバコード。従来の光ファイバコードとの比較	ネットに接続できなくなったときに最初の設定に自動で戻す無料ツール

野外の展示	高所作業用のバケット車が並ぶ。バケットに試乗可能	シールドとう道など、地下で光ケーブルを収容する設備の展示コーナー

エアー掘削装置。圧搾空気で土を柔らかく掘り起こし、埋設物の破損を防ぐ	電柱曲げ試験の実演。実際に電柱が破損するまで圧力をかけて見せた	NTT子会社の日本カーソリューションズが幼児送迎用バスを展示