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W3CとIDPF合併後初のコンファレンス「W3Cパブリッシングサミット」開催
2017年11月21日 12:05
W3C(ワールドワイドウェブコンソーシアム)は米国時間11月9日~10日まで、米国カリフォルニア州において、W3CとIDPF(インターナショナルデジタルパブリッシングフォーラム)が今春に合併して初めてのコンファレンスを開催した。その様子については、現地メディアでは出版業界紙であるパブリッシャーズウィークリーと技術系ウェブメディアのEPUBSecretsが報じている。
新体制下における初回のコンファレンスということもあり、双方の組織(=業界)出身の人々が会したことから、今後のデジタル出版に関する技術的課題があらためて提示された。例えば、まだまだ技術的な課題から電子化されていない出版物が多いこと、国際的にはEPUB3が十分に普及していないことなどである。それに対して、今後は出版ビジネス側も技術側も共に課題の解決に努め、具体的な実装された形として成果を上げていくべきという趣旨で語られたとのことだ。
なお、詳細についてはあまり報じられていないが、来る2017年12月8日には、日本電子出版協会(JEPA)主催で、報告会が開催されるので、ご関心のある方には参加をお勧めしたい。申し込みは次のところだ(Advanced Publishing Laboratory報告会)。それ以外にも、この会では慶應義塾大学内に設置された電子出版技術の国際標準化研究組織Advanced Publishing Laboratoryの各ワーキンググループからの報告など予定されているため、最新の技術動向について理解が深められるものと期待できる。
ニュースソース
- 「未来」への対話 W3C Publishing Summit[EBook2.0 Magazine]
- デジタルパブリッシャーは共有すべき課題を探す[PublishersWeekly]
- W3C Publishing Summit 2017: 電子書籍の観点[EPUBSECRETS]
- W3Cの戦略[W3C]
- (2017年12月8日)Advanced Publishing Laboratory報告会[日本電子出版協会]