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激動の半導体業界――次世代の覇者はどこか

 半導体メーカーの激動を伝えるニュースが多い。もちろん、以前からその動きは散発的に見られたが、今週はそれを象徴するようなニュースが相次いだ。

 背景にあるのは人工知能技術へ対応し、次の世代のリーダーとなろうとする半導体メーカー各社の思惑がある。これまでのところ、グラフィックチップで知られていたNVIDIAがこの分野で一歩リードしているように見える。いまからおよそ1年前、2017年の年初に開催された米国CESではNVIDIAが基調講演で世界へのアピールをしたが、その後もトヨタをはじめとする自動車メーカーとの提携を発表してきた。

 一方で、次世代の主戦場がデスクトップやスマートデバイスから、人工知能やその応用でもある自動運転へと移ってくることへ対して、他のメーカーも体制の変更を急いでいる。ソフトバンクグループに買収されたARMはIoT分野での覇者となることを目指しているとしているが、さらにAI開発専門グループを設立したと報じられている。また、インテルはかつてのライバルAMDとの共同開発を発表した。そして、ブロードコムがクアルコムの買収に名乗りをあげている。もちろん、クアルコムにはそのつもりはなさそうではあるが、半導体産業の再編という波の中では、間違いなく要注目点ということができる。

 さらに、2018年CES開催まで1か月強となったが、この大イベントに向け、さらにさまざまな動きが予想される。

ニュースソース

  • AMDの「Radeon」部門を率いたラジャ・コドゥリ氏がインテルに移籍[CNET Japan
  • ARM、AI開発専門のグループを設立[EETimes
  • Nvidiaに負けたくないIntelとAMDがCPU/GPU盛り合わせチップを共同開発[TechCrunch日本版
  • ブロードコム、クアルコムに非友好的買収提示 債務含め1300億ドル[ロイター

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