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手話通訳ロボット、通訳イヤホン、金本位制仮想通貨――今週気になる新技術と新製品三題

 日々のニュースの中で、気になった新製品と新サービスを紹介しておこう。

 まず、シャープとNTTデータはモバイル型ロボット電話「ロボホン」向けに手話通訳アプリケーションを共同開発した。ディープラーニングを使って、ロボホンが手話の動きを認識し、意味を日本語で発話するというもの。動画を認識できるようになった段階で、いつかは実現できるだろうと思っていたが、高価ではあるものの、パーソナルなデバイスであるロボホン向けに実装したところが面白い。また、逆向きの翻訳は文字で表示する。現在のところ、初歩的な手話しか認識できないようだが、今後の性能向上には期待したいところ。

 LINEはAIイヤホンMARSを開発していることを表明した。このイヤホンには、LINEのAIアシスタントであるクローバを搭載し、話された言葉を翻訳する機能がある。2018年1月に米国で開催予定のCESで発表すると見られ、発売は2018年初頭ということだ。具体的な利用イメージは動画が公開されているので、下記のニュースソースを参照してほしい。LINEはスマートスピーカーにように、米国のインターネットジャイアントが製品を日本に投入する前に、先手を打ってきている。そもそも日本語を念頭に置いた開発かどうかに違いが出てきているのか。

 ハウステンボスは、金本位制による仮想通貨を考えているようだ。記事によれば、すでに1トン(およそ50億円分)の金を保有していて、それと両替ができる通貨システムができるとしている。現在の仮想通貨は、決済システムというよりは、どちらかというと投機的な値動きをしているとも見られ、金の価格と連動性がある仮想通貨というのは決済システムとしては興味深い試みだと思う。

ニュースソース

  • 国内初、AI技術を活用したロボホン向け手話通訳アプリケーションを共同開発[ニュースリリース
  • LINE、AI「Clova」搭載スマートイヤホン「MARS」~ティザー動画を公開[ケータイWatch
  • ハウステンボス、電子通貨「テンボスコイン」を導入 まず社員向けに[ITmedia

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