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右肩上がりの経済を取り戻せるか? 新技術の市場予測

 2017年を象徴するほどに大きな話題となった技術や製品に関する最近発表された市場予測を紹介しよう。一つ目はIDCによる国内のAI市場で、ユーザー支出額ベースにおける2016年の市場規模は158億8400万円と推計され、2021年には15倍以上となる2501億900万円まで拡大する見込みだという。もう一つは富士経済によるスマートスピーカーの市場で、2017年度見込みが18億円で、2025年には9.2倍の165億円になるという。

 AIは一般的には人員の削減につながるというネガティブな観測もあるようだが、この市場予測でいう支出額に、AIを使った新サービスの登場や効率の改善による経済波及効果も上積みされれば、さらに大きく見込まれるだろう。また、スマートスピーカーはスマートフォンと同様に、有料のアプリ市場やサービス市場なども期待されることから、関連消費も含めるとさらに大きな規模が期待される。

 そして、今後は何よりも日本がこうした分野で再び世界をリードする立場に立てるかどうかということも重要だ。すでに、基礎技術の開発については米国のITジャイアントといわれる大手企業の独擅場とも言われているが、応用技術の開発や新サービスのビジネスチャンスについてはまだまだこれからといったところだろう。とりわけ、日本の少子高齢化による労働力人口の減少を補う技術としての応用への期待は統計数字よりも高まる。

ニュースソース

  • 「今後はすさまじい伸び」 国内AI市場、6年間で15倍以上の成長見込み──IDC調べ[ITmedia
  • スマートスピーカー市場は2025年に9.2倍にーー富士経済の市場調査[ケータイWatch

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