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2018年はデジタルトランスフォーメーションが本格化する

 調査会社であるIDC Japanが2018年の国内IT市場において重要となる技術や市場トレンドなど10項目を発表した。それによると、企業のデジタルトランスフォーメーションが本格化し、「デジタルネイティブ企業」へ向けた変革によって、企業や組織の再構築が進むとしている。

 言い換えるなら、xTechともいわれる「さまざまな産業における革新的な情報通信技術の採用」は、これまでのような生産性、効率性の改善だけでなく、既存の産業構造の変化にまで影響を及ぼすという意味と捉えられる。この背景には、たまたまこの時期に有用な新しい技術が誕生したということだけでなく、日本では少子高齢化による生産年齢人口が減少する時代においても企業や産業を持続させていく必要があるという社会全体の危機感がある。

 すでに、金融、医療、製造、物流、建設、教育などでは、情報通信技術による変革の事例が報じられているが、とりわけ、これまでの経験や知見を持つベテラン層の大量退職時期までに、いかに情報通信技術によってそれらを代替できるようにするかは大きな課題であり続けるだろう。そして、これは企業規模の大小は問わずに突きつけられた課題でもある。

ニュースソース

  • 2018年 国内IT市場の主要10項目を発表[IDC Japan