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アマゾンの「レジなしコンビニ」がオープン――それを迎え撃つ日本の企業連合

 すでに計画が発表され、実験的に稼働をしていたアマゾンの「レジなしコンビニ」が一般にオープンした。入店する際に、日本の交通機関でみられる自動改札機のような機器で入店者を認証したあと、棚から商品をとったら、レジを経由しなくても何を買ったかを認識し、アマゾンアカウントで自動的に支払いをするという仕組みになっている。もちろん、その仕組みはいまどきの要素技術の集大成ともいえ、技術的には興味深いものではあるのだが、そんなアマゾンに危機感を強めるのが食料品などを扱うスーパーなどのチェーンである。

 1月26日、楽天と西友を運営する国際的スーパーマーケットチェーンであるウォルマートがアマゾンに対抗すべく提携し、ネットスーパーを展開すると発表した。すでに、2017年7月にはセブン&アイホールディングスとアスクルがネット通販事業での提携を発表していて、生鮮食料品の小売り分野でアマゾンを迎え撃とうとしている。

 一方のアマゾンは、米国で食料品小売りチェーンのホールフーズを買収したり、今回の「レジなしコンビニ」の実用化にメドをつけたりと、さらに一歩先を走っているともいえる。日用品販売分野において、ますます競争が激化することも予測され、大手企業のさらなる提携が発表されたり、ユニークな新サービスが提供されたりということもあり得るだろう。しかし、国際的に圧倒的な強さをみせるアマゾンを迎え撃つのはそう簡単なことではないだろう。

ニュースソース

  • アマゾン、初の「レジなしコンビニ」オープン 米シアトル[CNN
  • 楽天、ウォルマートと提携--米国でKoboを独占販売、西友とネットスーパーを展開[CNET Japan

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