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データ流通の議論が本格化

 行政や企業などが保有している公共のデータをウェブ上に公開し、だれもが利用できるようにするオープンデータの取り組みや、個人情報にひも付いた行動履歴や購買履歴などのデータを、個人の意思にもとづいて信頼できる機関に預け入れ、必要とする企業などがそれを利用しやすくする事業である情報銀行など、情報の流通に関する動きが活発化してきている。以前から、こうした動きはあったが、特に今週はこれに関連するいくつかの話題が報じられた。

 データが公開されることで、産業が促進されたり、研究開発の分野で新たな知見が得られたりするメリットも存在するので、大筋では推進される方向にあると考えられるが、提供される情報の正確性、プライバシーに関する配慮をどうするかということとのバランスがこれからも続く論点だ。そのためにも、そろそろ机上で考えているよりは実証実験などを通じて、より具体的に課題を認識する段階にあるようだ。

ニュースソース

  • 東大にオープンデータセンター開設[IT Leaders
  • 「情報銀行がやってくる、PHRはどうつながる?」[日経テクノロジー
  • パーソナル情報を預かって活用、「情報銀行」の実サービスをやってみる活動が始まる【第5回情報銀行コンソーシアムシンポジウム】[INTERNET Watch
  • ぐるなびなどが省庁にオープンデータ化を求めるラウンドテーブル開催[ITpro

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