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人口減少時代のICTによる持続的成長――「情報通信白書」平成30年版公開

 総務省から本年度版の「情報通信白書」が公開された。主要なテーマは「人口減少時代のICTによる持続的成長」である。この6月に開催されたネットワーク関連コンファレンス、および展示会のInterop Tokyo 2018(千葉県・幕張メッセ)でも、基調講演に立った野田聖子総務大臣が「静かなる有事」という表現を用いて、わが国で急速に進む人口減少と高齢化によって引き起こされる経済成長の鈍化について述べ、それを解決するための手段として、情報通信技術の積極的な利活用を語った。本年度の情報通信白書では、それをふまえるかたちで、さらに詳細なビジョンが示されている。本文の構成は、X-Techによる市場創造、「攻めのICT投資」による生産性向上、多様な生き方を可能とするICTを活用という3つの大テーマにおける動向や今後の方向性を知ることができる。総務省のウェブページから、ウェブ版、PDF版、電子書籍(EPUB版)、アプリ版を無償で入手可能である。

 また、JEITA(電子情報技術産業協会)では、電子情報産業のキーとなる調査統計資料である「JEITA 調査統計ガイドブック 2018-2019 ~Executive Summary~」を無償公開した。「業界統計」や「分野別市場動向」など、基本的な産業規模などの資料として有用である。

 さらに、日本証券業界協会は「証券業界とフィンテックに関する研究会」の報告書を公表した。証券業会からみたフィンテックに関する視点を理解する上で参考になる。

ニュースソース

  • ブロックチェーン技術がもたらす生産性向上にも言及 ~総務省「情報通信白書」平成30年版を公開[仮想通貨Watch
  • JEITA 電子情報技術産業協会[ニュースリリース
  • 「証券業界とフィンテックに関する研究会」の報告書を公表 ~ブロックチェーン、仮想通貨とICOが証券業界に与える影響の分析[仮想通貨Watch

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