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山と溪谷社、コンビニコピー機でプリント・購入できる登山地図、北アルプスの最新遭難地点を掲載

 株式会社山と溪谷社は、コンビニエンスストアのマルチコピー機でプリントアウト販売している登山地図「ヤマタイムマップ」のうち、北アルプスの6エリアの地図について、「山岳遭難地点」の記載を2015年度の最新情報に更新した。北アルプスでは2015年度に323件の遭難事故が発生、計354人の登山者が遭難したという。ヤマタイムマップでは、遭難地点を「転落・滑落」「転倒」「落石」の3種類のアイコンで、それぞれ負傷(青色)または死亡(赤色)に色分けして記載。どこでどのような遭難事故が発生しているかを登山地図上で認識できるため、遭難防止の一助になるとしている。

 ヤマタイムマップは5月から販売しているもので、A3サイズ/片面カラーレーザープリントの登山地図をコンビニエンスストアのマルチコピー機から出力して購入できる。価格(税込)は、セブン-イレブンでは1枚280円、ファミリーマートでは1枚300円。北アルプスのほか、八ヶ岳、奥多摩、丹沢などの計21エリアをラインアップしている。

 ヤマタイムマップでは、長野県の協力により北アルプスエリアの山岳遭難地点を明記しており、これを7月1日販売分から最新情報に更新した。対象となる地図は、北アルプスの「槍ヶ岳・穂高岳」「白馬岳」「唐松岳・五竜岳」「鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳」「燕岳・餓鬼岳」「常念岳・蝶ヶ岳」の6エリア。

 あわせて、長野県で7月1日から施行された登山計画書提出義務化に伴い、公益社団法人日本山岳ガイド協会の登山届提出システム「Compass」のQRコードなども記載している。