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次世代WHOISプロトコル「RDAP」に関するRFCの日本語参考訳、JPRSが公開

 株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は、次世代WHOISプロトコルである「RDAP(Registration Data Access Protocol)」に関して、IETF(Internet Engineering Task Force)のweirds(Web Extensible Internet Registration Data Service) WGが発行したインターネット標準化過程のドキュメント「RFC(Request for Comments)」の日本語参考訳を公開した。

 WHOISプロトコルは、ドメイン名、IPアドレス、AS(Autonomous System)番号などの資源を管理するレジストリが保持する情報を公開するためのもの。

 RDAPでは、HTTPプロトコルで問い合わせされ、応答はJSON形式に統一されている。これにより、問い合わせと応答のフォーマットや管理対象に対応する問い合わせ先の管理がに統一されておらず、アクセス制御や国際化に関する機能が定められていない従来のWHOISプロトコルの問題点を解消している。

 次世代WHOISプロトコルに関する標準化作業は、IETFのweirds WGにより2012年から進められ、2015年3月に、5つのRFCを発行して活動を終了。現在、RDAPの技術仕様に関する議論は、登録情報に関するプロトコル全般を取り扱うregext(Registration Protocols Extensions)WGに引き継がれている。

 今回公開されたのは、IETFのweirds WGによって発行された5つのRFCの日本語参考訳となる以下のテキストファイルとなる。

  • 「RFC 7480: Registration Data Access Protocol(RDAP)におけるHTTPの利用」
  • 「RFC 7481: Registration Data Access Protocol(RDAP)のためのセキュリティサービス」
  • 「RFC 7482: Registration Data Access Protocol(RDAP)のクエリ形式」
  • 「RFC 7483: Registration Data Access Protocol(RDAP)のためのJSON応答」
  • 「RFC 7484: 権威を持つRegistration Data(RDAP)サービスの特定」