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ロジクール、120度広画角・4K対応の小会議室用ウェブカメラ「MeetUp」、7月中旬に発売

「Logicool MeetUp」

 株式会社ロジクールは、法人向け製品として小規模のビデオ会議に適したウェブカメラ「Logicool MeetUp」を7月中旬に発売すると発表した。参考価格(税別)は、11万250円。

 MeetUpは、カメラ、マイク、スピーカーが搭載されたオールインワンタイプのビデオ会議システムで、4~6人グループでの利用を想定している。電源ケーブルとPC接続用のUSBケーブルを繋ぐだけで利用できるシンプルな構成になっており、無駄なスペースを取ることなく誰でも簡単に設置・利用できるとしている。

 120度の広画角に対応することで、至近距離から部屋の奥に座る会議参加者を映し出すことができ、175度のパン/チルトで広い撮影範囲をカバーする。4K/1080p/720pの解像度に対応しており、使用するアプリやディスプレイに合わせて画質は最適化される。さらに、5倍HDズームにより、対象物やホワイトボードの内容などを鮮明に映し出すことが可能。対応OSはWindows 10/8.1/7、OS X 10.10以上など。

 エコーやノイズを遮断する機能を備える3本の双方向無指向性マイクを搭載。雑音が入りにくく、高音質な音声で聞き取れるのが特徴。オプションとして、音声ピックアップ範囲を最長4.2m拡張するマイクも販売する。価格は3万3250円(税別)。

 付属のRFリモコンは、カメラのパン/チルト/ズームを操作できるほか、撮影位置を3つまであらかじめ設定できる。なお、夏ごろに提供予定のAndroid/iOSアプリは、ハードウェア同様のリモコン機能を実装するほか、近くにあるカンファレンスカムの自動検出機能を備える。リリース後も機能は随時アップデートされるようだ。

78度/90度/120度、各視野角での比較。120度であれば全体を映し出すことができる
6月6日に行われた記者発表会では、離れた部屋とのビデオ会議デモを行った。広画角により、ビデオ会議参加者の3人は問題なく映り込んでおり、手前の商品も鮮明に映し出されていた
カメラ位置はあらかじめ設定可能で、撮影する方向を変えたりズームができる

 本体サイズは400×104×85mm(幅×奥行×高さ)、重さは1.04kg。カメラは机上だけでなく、同梱の取り付け具を使って壁に設置することも可能。オプションとして、テレビ専用の取り付け具も提供する予定だそうだ。

製品構成。リモコン、電源ケーブル、USBケーブル(5m)が付属する
本体背面にUSB接続端子、電源接続端子、マイク接続端子を備える

小会議室向けの高性能ウェブカメラとして新たにラインアップ

 株式会社ロジクール法人営業本部本部長の妻鹿行雄氏によると、日本のビデオ会議システムの売上は毎年70%以上の成長率を記録しており、同社が提唱するハドルルーム(中小規模会議室)、小会議室向けのビデオ会議システムも非常に好調に売れているという。その要因は大会議室に1つのシステムを置く考え方から、小会議室で手軽にビデオ会議を進める考え方へ変わってきているのではないかと分析する。

 ロジクールはこれまで1~15万円の価格帯で、1~20人まで使える製品を展開してきた。そこでラインアップとして必要に感じていたのが「少人数の部屋向けの高機能なカンファレンスシステム」だったという。MeetUpはそれらを実現する製品として開発したそうだ。

株式会社ロジクール法人営業本部本部長の妻鹿行雄氏

 Logitech Internationalビデオ・コラボレーションビジネス部門ディレクターのサイモン・ダドリー氏は、ハドルルームが成功するには、広い視野角に対応すること、シンプルな構成であること、簡単に設置できることを挙げている。

 「MeetUpはロジクールにとって非常に重要な製品。新しい特徴を備えたものであり、ハドルスペースで機能を発揮できる。小規模な会議室を対象に重要なものになるだろう」と期待を語った。

Logitech Internationalビデオ・コラボレーションビジネス部門ディレクターのサイモン・ダドリー氏