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分電盤に取り付けたAI搭載メーターが機器別の使用電力を推計、PCやスマホで確認できる「AIHEMS」

 日本住宅サービス株式会社は、小型のスマートメーターを分電盤に取り付けるだけで家庭内の使用電力を計測し、ウェブブラウザーやスマートフォンアプリで表示できるHEMS(Home Energy Management System)サービス「AIHEMS(アイヘムス)」を9月上旬より関西地区の住宅業界向けに販売する。

 エンドユーザー向け提供時の参考価格は2年パックが10万8000円、5年パックが12万5000円。オプションとして、リモートで玄関の施錠・開錠が行える「Qrioスマートロック」を6万7000円で、外出先から家電機器のリモコン操作が可能な「iリモコンWiFi」を5万8000円で提供する。

 AIHEMSでは、インフォメティス株式会社が独自に開発したAIを搭載した約60gと小型の「サーキットメーター」を家庭の分電盤に取り付けて使用電力を計測。その波形を機器分離推定技術「Metis Engine」によりAIで分析し、家電ごとの消費電力を算出する。これにより、個別にセンサーを取り付けることなく、機器ごとの電力を計測できるという。

 スマートフォンアプリ「うちワケ」では、電気代を月、時間、時間帯ごとに表示できるほか、電気消費量の多い家電機器をランキングで表示することも可能。また、太陽光発電による1日の買電・売電電力と金額の表示にも対応する。

 日本住宅サービスでは、機器の販売と設置・設定、設置後のアフターサービスを担当する。パック年数に応じて修理を受けられる「出張サポート保証」「家電まるごと修理サポート」も無償で提供する。また、日本リビング保証株式会社では、日本住宅サービスによる出張サポートや家電修理サービスのバックアップ業務を行う。

 日本住宅サービスでは、センサーの小型化により導入コストを抑えられ、住宅業界にとってネックとなっていた施工や設定・アフター業務を解決できるとしている。