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NAS単体でCD再生&リッピング可能、音楽再生特化型NAS新シリーズ、アイ・オー「Soundgenic HDL-RA2HF」

 株式会社アイ・オー・データ機器は、音楽再生に特化し、2TB HDDを搭載するNASの新製品「Soundgenic HDL-RA2HF」を2月中旬より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は3万5000円前後。また、オーディオ専門店向けに1TB SSD搭載の「RAHF-S1」(同8万3000円前後)もあわせて発売する。

 HDL-RA2HFは、2TBの3.5インチHDDを搭載したNAS。新設計された筐体は、1.2mm厚の板金で全体を覆って放熱するファンレス設計で、半円球状のゴム足で振動を軽減するなど、音楽再生に特化した製品となっており、ハイレゾ音源再生への対応を表すロゴも取得している。

 音楽CDの再生や、WAV/FLACデータとしてのリッピングをPCレスで行えるのも特徴。NAS背面のUSB端子に接続した光学ドライブを用い、楽曲情報はGracenoteから自動取得する。

 また、USB Audio Class 2.0に対応したUSBオーディオやUSBスピーカーを接続すれば、単体での音楽再生が可能。USBオーディオデバイス側の仕様に応じて、DSDの再生などにも対応する。

 NASへの楽曲データの転送は、PCやスマートフォンなどからLAN経由で行えるほか、USBストレージからの直接インポートにも対応する。また、e-onkyo musicからの自動ダウンロードにも対応する。このほか、USB接続HDDへのバックアップ機能も搭載している。

 NAS側のソフトウェアとして、「Twonky Server 8」をカスタマイズした上で搭載。UPnP AVに対応しており、各社のネットワークプレーヤーと組み合わせた音楽再生にも対応する。iOS向けに無料で提供されるアプリ「fidata Music App for iOS」や、DMRまたはOpen Homeに対応する他社製アプリで再生などの操作をコントロール可能となっている。

 なお、同社がこれまで販売していた音楽再生特化型のNAS「RockDisk for Audio」は2017年夏までに販売を収束しており、「Soundgenic」はその後継となる。

 同様に音楽再生に特化したNAS製品「fidata」は、価格が30万円以上となっており、より高音質を求めるユーザー向けとして位置付けられている。