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IPv6 IPoE対応Wi-Fiルーターの安価な新機種、アイ・オーが「WN-AX2033GR2」3月発売
防水・フルHD録画などネットワークカメラ3機種も5月に発売
2018年2月28日 12:00
株式会社アイ・オー・データ機器は、IPv6 IPoE対応Wi-Fiルーターの新機種「WN-AX2033GR2」を3月に発売する予定だ。2月27日に開催した報道関係者向けの内覧会で参考出店した。5月に発売予定のネットワークカメラ3機種や、今後の事業戦略などもあわせて発表した。
IPv6 IPoE対応Wi-Fiルーター「WN-AX2033GR2」
3月発売予定の「WN-AX2033GR2」は、先日ファームウェアアップデートでIPoEに対応した「WN-AX2033GR」の後継モデル。同様にIPoEやMU-MIMO、ビームフォーミングWなどに対応するほか、機器を接続するごとに、MACアドレスをベースに機器をフィルタリングする接続許可の設定が行えるセキュリティ機能「Wi-Fiマモル」を備える点などが主な違いとなる。
価格は1万3100円(税別)で、「ISPなどでの対応がこの1年で急速に進んでいる」(同社)という。IPoE対応のWi-Fiルーターとしては安価なのも特徴だという。
防水・フルHD録画などネットワークカメラ3機種
5月下旬発売予定のネットワークカメラ3製品も展示されていた。いずれもフルHD解像度で内蔵カードスロットのmicroSDカードや同社製NASへの動画記録が可能。視野角は125度で、赤外線による暗視機能を搭載する。マイクとスピーカーも内蔵しており、遠隔からアプリを通じて会話が行える。
「Qwatch TS-NA220W」「Qwatch TS-NA220」は、IP65相当の防水仕様で、屋外設置に対応。前者はIEEE 802.11n/g/b対応のWi-Fi接続、後者はPoE対応の有線LAN接続となる。このほか「Qwatch TS-NA210」は屋内用のPoE対応ネットワークカメラとなっている。いずれも価格は未定。
ユーザーのアウトプットにつながる商品を
アイ・オー・データ機器代表取締役会長の細野昭雄氏は、内覧会について「IoT関連のアイ・オー・データならではの取り組みの一端が見られれば」と述べた。
9月に就任したアイ・オー・データ機器代表取締役社長の浜田尚則氏は、「5年前のリストラからロゴも変えてチャレンジし、徐々に盛り返している」と実績を紹介。同社の2017年の標語である「エンドユーザーに対して”ズルしない”会社」を紹介しつつ、「本当の意味でお客さんのアウトプットにつながっているかに向き合いながら仕事をする。その中の製品が共感を得られるんじゃないか。競合他社との差を埋めるのではなく、違いを生み出していきたい」と述べた。
マクセル株式会社の超短投写プロジェクターとタッチスクリーン、アイ・オー・データ製の小型PCを組み合わせたモバイルタッチソリューション「プロジェクターたっち」も紹介。2017年8月より開始したマクセルとの資本業務提携によるもので、「見る話す書くを1つのテーブルに集約できる」(株式会社アイ・オー・データ機器執行役員事業戦略本部副本部長の岡藤雅夫氏)。
持ち運びもでき、机上に投射するプロジェクターの新しい市場を切り開きたいとした。価格は35万円台半ばと想定しているという。
音楽CDを取り込んで再生できるスマホアプリ「CDレコ」の再生回数ランキングも発表
「CDレコ」は、光学ドライブとアプリを組み合わせて、Androidスマートフォンでも音楽CDを取り込める製品。2014年の初代発売以来、iOSやiTunesへの対応を経て高速性や安定動作を高め、これまでに30万台以上を出荷している。アプリの登録ユーザーは女性が52%を占めているという。
「CDレコランキング2017」は、操作ログ取得の開始とともに、年間を通じて再生回数ランキングを独自集計したもの。最新の売り上げではなく、実際に再生された「聞き継がれている曲のランキング」(広報)で、年代別のランキングや、ヘビロテアルバムのランキングなどもある点が特徴だ。ランキングの詳細はこちらのウェブサイトなどを参照してほしい。