ニュース
アイ・オーのWi-Fiルーター「WN-AX2033GR」がIPv6(IPoE)に対応
PPPoEの混雑による速度低下を回避
2018年2月8日 14:00
株式会社アイ・オー・データ機器は、IEEE 802.11ac/n/a/g/b対応の無線LANルーター「WN-AX2033GR」について、「IPv6(IPoE)」に対応する最新版ファームウェア「Ver.2.00」を公開した。
IPv6(IPoE)は、ネイティブ接続のIPv6通信方式。フレッツ網を使ってISPに接続する際の認証機能であるPPPoEを利用せずに済むため、回線の混雑などによる速度低下を避けることができる。
最新ファームウェアでは、IPv6通信だけでなく、IPv6(IPoE)回線で従来のIPv4による通信を可能とする「IPv4 over IPv6」のサービスを提供する「v6プラス(MAP-E)」と「transix(DS-Lite)」にも対応している。
なお、IPv6(IPoE)を利用するには、別途ISPへの申し込みが必要となる。アイ・オーでは、動作確認を行ったISPの一覧をウェブページに掲載しており。この機能を無料で提供しているISPも多い。詳しくは弊誌連載記事「ネットが遅い!を解決、実質2倍以上に速くなる@nifty「v6プラス」を試してみた」を参照してほしい。
このほか最新ファームウェアでは、WPA2脆弱性(KRACKs)の対策や、無線動作の安定性向上も図られている。
WN-AX2033GRは、2016年11月に発売された製品で、価格は1万3100円(税別)。4ストリームのIEEE 802.11acに対応しており、最大通信速度は1733Mbps。最適化されたF型アンテナ(PIFA)により、上下・左右・奥行き360度全方向に電波を届かせる「360コネクト」技術の搭載が特徴。
「MU-MIMO」や対応機器を限定しない「ビームフォーミングW」のほか、QRコードを読み取るだけで設定できる「QRコネクト」、WPSボタンによりSSIDとパスワードをほかのWi-FIルーターから移行できる「Wi-Fi設定コピー」、「ネットフィルタリング」の各機能を搭載する。
【お詫びと訂正 2月9日12:36】
記事初出時、「IPv6(IPoE)は、IPv6回線網内で従来のIPv4による通信が可能となる『IPv4 over IPv6』技術」と記述しておりましたが、これは誤りです。お詫びして訂正いたします。