ニュース

LINEをかたるフィシングメールの報告が5月から増加、引き続き警戒を

 LINEをかたるフィッシングメールの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が6日、注意を呼び掛けている。

 フィッシング対策協議会に寄せられた同フィッシングメールの報告件数は5月ごろから増加傾向にあるという。出回っているフィッシングメールは複数のパターンが確認されているが、直近で出回っているメールの件名は「[LINE]二段階パスワードの設置」というもの。

 本文は「最近LINEアカウントの盗用が多発しており、ご不便をもたらして、申し訳ありません。あなたのアカウントが盗まれないよう、システムは2段階パスワードに更新いたしました。なるべく早く設定をお願いします。」などと書かれており、記載されたURLをクリックするように指示し、偽サイトへ誘導する。過去にも同じ件名、文面で出回っていたことが確認されている(2017年7月7日付関連記事『LINEをかたるフィッシングメールに注意、「システムは2段階パスワードに更新いたしました」』)。

フィッシングメール本文(フィッシング対策協議会の注意喚起ページより)

 メールに記載されたURLは「http://www.line●●.cn/」で、リンク先ではメールアドレスやパスワードの入力画面が表示される。偽サイトは6日11時時点でも稼働中だ。

リンク先の偽サイトでアカウント情報の入力画面が表示される(フィッシング対策協議会の注意喚起ページより)

 フィッシング対策協議会によると、LINEをかたるフィッシングメールに関する報告は月平均で約60~70件になるが、5月ごろから約80~90件へと増加しているという。出回っているフィッシングメールの内容は使い回されたものが多いが、初めて受信したという報告が5月ごろから増えていることから、「影響範囲が今後も拡大する可能性がある」として引き続き警戒が必要だとしている。