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ランサーズ、「テンプスタッフ」「an」のパーソルと合弁会社、1日単位の仕事・人材仲介アプリ「シェアフル」提供へ

 クラウドソーシング事業を展開するランサーズ株式会社と、人材派遣サービス「テンプスタッフ」やアルバイト求人情報サービス「an」などを展開するパーソルホールディングス株式会社は、合弁会社「シェアフル株式会社」を2019年1月1日に設立し、短期間・短時間の仕事に特化した人材紹介サービス「シェアフル」を開始すると発表した。

 パーソルグループが保有する登録求職者850万人・取引企業2万8000社のマッチングデータベースと、ランサーズが持つオンラインマッチング領域の知見やプロダクト開発の技術力を掛け合わせ、「働く・雇うのオンデマンドニーズを解決するオンラインマッチングプラットフォームを構築する」としている。

パーソルテンプスタッフ株式会社執行役員/シェアフル株式会社代表取締役社長の大友潤氏

 シェアフルが提供するサービスでは、短期間・短時間の仕事を探している個人が、専用iOS/Androidアプリを無料で利用可能。自分の空きスケジュールを登録しておくことで、その日に求人がある仕事が紹介される仕組みだ。一方、求人企業に対しては、1日単位の人材紹介サービスをワンストップで提供するものだとしている。採用後の労務管理・給与計算のアウトソーシングサービスも用意し、人材の募集・面接といった就業に至るまでの前工程のほか、給与計算・支払いといった後工程もアウトソーシングでき、企業は雇用者の就業部分だけに業務をフォーカスできるとしている。

 “信用経済の実現”も視野に入れた機能拡張も予定しているという。これは、短期間・短時間のピンスポットの就業であっても、過去の実績などの情報を評価データとして蓄積していくことで、評価が高い求職者には賃金をアップしたかたちでマッチングするといったものだ。そのほか、シフトデータを蓄積し、どういったシフトが求職者にとって働きやすいのかなどをAIで分析。求職者・企業がともに調整しやすいシフトパターンを提示することで、シフト調整の工数を減らし、マッチング率を向上させるための機能拡張も、今後、展開する。

 シェアフルでは、求職者・求人企業の事前登録を1月以降に順次開始。まずは、パーソルグループが得意とするオフィスワーク、販売、飲食、軽作業などの職種を扱っていく。サービス開始から1年以内に月間アクティブユーザー数1万人、5年以内に10万人を目指す。

 シェアフルの資本金は1億円(資本準備金を含む)で、代表取締役社長に就くのは、パーソルテンプスタッフ株式会社執行役員の大友潤氏。現段階では具体的な出資比率は公表していないが、過半数をパーソル側が保有するとしている。

(向かって左から)パーソルホールディングス株式会社取締役副社長COOの高橋広敏氏、パーソルテンプスタッフ株式会社執行役員/シェアフル株式会社代表取締役社長の大友潤氏、ランサーズ株式会社執行役員テクノロジー担当/シェアフル株式会社取締役の横井聡氏、ランサーズ株式会社代表取締役社長の秋好陽介氏
パーソルグループにおける「シェアフル」の位置付け
ランサーズの既存サービスと「シェアフル」の位置付け