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国内初! “Wi-Fi 6”こと「11ax」対応ルーター「RT-AX88U」、ASUSが発売
5GHz帯で4804Mbps、2.4GHz帯で1148Mbps
2018年12月21日 13:41
ASUS JAPAN株式会社は、次世代Wi-Fi規格の「Wi-Fi 6」こと「IEEE 802.11ax」に対応する無線LANルーター「RT-AX88U」を発売した。市場想定価格は4万9000円前後(税込)。
RT-AX88Uは、国内で発売されるルーターとしては初めてIEEE 802.11axをサポートする製品。5GHz帯で4804Mbps、2.4GHz帯で1148Mbps、計5952Mbpsの最大通信速度を実現する。
CPUにBroadcom BCM4908(クアッドコア、1.8GHz)、メモリにDDR3 1GBを搭載。4本の外付けアンテナを装備しており、4×4のMU-MIMOとNitroQAMに対応。11ac接続時でも4333Mbps、2.4GHz帯の11n接続時でも1000Mbpsの最大通信速度となる。
背面にはギガビット対応のWAN×1ポート、LAN×8ポートと、USB 3.1ポート×1を搭載する。本体サイズ(幅×奥行×高さ)は、300×188×60mm、重量は1010g。
このほか、デバイスへのデータ送信の間隔を調整して不要な通信を削減する「Target Wake Time(TWT)」の技術により、デバイスのバッテリー寿命も改善する。
このほか、ASUS独自のメッシュネットワーク機能「AiMesh」に対応。ほかの同社製ルーターや、メッシュネットワークシステム「Lyra」などと組み合わせてメッシュネットワークの構築が可能。
さらに、独自開発のゲーマー・プライベート・ネットワーク(GPN)によって最適な通信経路を確保する「wtfast」を内蔵。ゲームパケットを優先する「Adaptive QoS」や、ビームフォーミング機能を提供する「AiRadar」、トレンドマイクロの技術により、不正なウェブサイトへのアクセスをブロックしたり、デバイスの脆弱性を突いた外部からの攻撃の通信を遮断する「AiProtection」の各機能も備える。
“Wi-Fi 6”こと「IEEE 802.11ax」とは?
IEEE 802.11axは、現在標準化作業が進められているWi-Fi規格。異なるユーザーに異なるサブキャリアを割り当てて周波数分割多元接続を実現する「OFDMA」、デジタル変調方式「1024QAM」などをサポート。理論値では最大で約9.6Gbpsの転送速度を実現する規格。
MU-MIMOでは、11acの倍となる8台までの接続に対応し、特に多数のデバイスが高密度に存在する環境下で、11ac比で約4倍高速なスループットを提供するとされている。Wi-Fi規格を定めるWi-Fi Allianceでは、11ax対応製品の認証プログラムを「Wi-Fi CERTIFIED 6」の名称とすることを発表している。
なお、11axに対応するPCやスマートフォンなどのWi-Fi子機は現時点で販売されていないが、QualcommやIntel、Broadcomなどから、Wi-Fi子機向けチップの出荷がすでにアナウンスされている。