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無料のVPNサービス「Warp」、パブリックDNS「1.1.1.1」アプリに追加、Cloudflareが4月中旬より提供
2019年4月2日 13:13
米Cloudflareは、提供中のパブリックDNSサービスを利用できるAndroid/iOSアプリ「1.1.1.1」に、無料のVPNサービス「Warp」を4月中旬以降に追加予定と発表した。
Warpは、VPNプロトコル「WireGuard VPN」を採用し、モバイルインターネットに最適化されたUDPベースのプロトコルを中心に構築されている。通信が自動的に暗号化されるとともに、圧縮されて通信量を減らすことで、プライバシーの保護と通信速度の向上に特化している。さらにバッテリー寿命も伸ばせるとされている。
もともとは4月1日のサービス提供を目指したが、4月中旬以降に延期し、7月末には全ユーザーへの提供を行うとしている。現在は、「1.1.1.1」のアプリの画面上部にある「~Warp waitlist」のボタンからウエイトリストへ登録できる。
CloudflareではWarpについて、「VPNが何かが分からない人に向けたVPNサービス」としている。また、有料版で月額課金のプレミアムバージョンや、PC版アプリの提供も予定されている。
Cloudflareでは、Warpで提供するVPNサービスでは外部監査を定期的に受けることで、ウェブ閲覧履歴が販売されるなどのプライバシーにおける問題点を回避するとしている。
「1.1.1.1」は、世界最速をうたうパブリックDNSサービスで、CloudflareとAPNICが運営している。「1.1.1.1」のアプリは、端末の設定などでDNSを指定しなくとも、同DNSサーバーの有効/無効を手軽に切り替えられる。