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公衆Wi-Fiの平均速度、上りが26.9Mbps、下りが21.8Mbps~ICT総研調査
最速は「HANEDA-FREE-WIFI」、7SPOTとソフトバンクは昼休みの方が高速
2019年7月17日 17:48
株式会社ICT総研は、携帯電話キャリア3種類を含む6種類、計60地点の公衆Wi-Fiサービスにおける通信速度をiPhone 8で実測した調査結果を発表。通信速度の平均は、上りが26.9Mbps、下りが21.8Mbpsだった。
計測対象の公衆Wi-Fiサービスは、ICT総研が過去に実施した調査で利用率の高かった6種類で、NTTドコモの「docomo Wi-Fi」(0001docomo)、KDDIの「au Wi-Fi」(au_Wi-Fi2)、ソフトバンクの「ソフトバンクWi-Fiスポット」(002softbank)、セブン&アイの「セブンスポット」(7SPOT)、スターバックスの「at_STARBUCKS_Wi2」(at_STARBUCKS_Wi2)、羽田空港の「HANEDA-FREE-WIFI」(HANEDA-FREE-WIFI)(カッコ内はSSID)。
計測結果を見ると、全体的な平均で上りが下りを上回り、特にdocomo Wi-Fiとセブンスポットは差が大きかった。また、下り通信速度は、携帯電話キャリア3つの平均が20.2Mbps。これ以外の平均は23.4Mbpsで、さらに上りでは携帯電話キャリア平均の22.6Mbpsに対して平均31.2Mbpsと差が広がっていた。
一方、時間帯別で下りの通信速度を見ると、繁忙時間帯の速度は、閑散時間帯の88.5%とやや遅かった。携帯電話キャリア3社に限ると82.8%で速度低下が大きい一方、それ以外の平均は93.6%だった。また、ソフトバンクWi-Fiスポットは閑散時が16.9Mbpsで繁忙時が19.9Mbps、セブンスポットは閑散時が21.1Mbpsで繁忙時が24.8Mbpsと、速度遅延について逆転現象が見られた。
なお、公衆Wi-Fiサービス6種類のうち、最も高速だったのはHANEDA-FREE-WIFIで、下りが閑散時が34.1Mbps、繁忙時が28.4Mbpsだった。
測定エリアは大手町、丸の内、神田、御茶ノ水、秋葉原、新宿で、いずれも東京都内。調査は7月3日から16日まで実施された。速度の計測は、Googleの「インターネット速度テスト」で、11時30分~13時30分の繁忙時間帯と、これを除いた9時30分~16時30分の閑散時間帯に1地点あたり各3回ずつ行われている。
ICT総研では、観光地や交通機関、飲食店において活用されている公衆Wi-Fiサービスについて、提供事業者ごとの実効速度の実態を把握することを調査目的に挙げ、今後も、「つながりやすさ」や「通信速度」について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、ユーザーにとって指標となる実測データを定期的に提供していく方針だという。