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「Acronis True Image 2020」発売、クラウド/ローカルへ同時バックアップする“デュアルプロテクション”機能を新搭載

 アクロニス・ジャパン株式会社は21日、バックアップソフトの最新バージョン「Acronis True Image 2020」を発表した。ダウンロード版は同日より販売開始し、パッケージ版は10月11日に発売する。

 製品ラインアップは、買い切り型の「Standard」のほか、年間サブスクリプションの「Advanced」「Premium」があり、各1/3/5台版が提供される。Standardはクラウドバックアップに非対応で、Advanced版は250GB、Premium版は1TBのクラウドストレージが付属する。価格(税別)はStandardの1台版が5074円、Advanceの1年1台版が5074円、Premiumの1年1台版が1万166円など。

 対応OSは、Windows 10/8.1/8/7 SP1、Windows Home Server 2011、OS X 10.11以降、Android 5.0以降、iOS 10.0以降。

データ保護機能の強化、バックアップ時の通信に使用するWi-Fiネットワークの指定も可能に

 Acronis True Image 2020では、バックアップフォーマット「Archive 3」の採用によるバックアップやリカバリーの高速化、異なるハードウェアへのシステム復元を行う「Universal Restore」機能でのフラッシュドライブのサポートなど、バックアップ関連の機能が強化された。

 電源管理(バッテリーセーバー)機能も拡張しており、端末のバッテリー残量が指定値以下の場合、バックアップ処理を自動的に停止することができるようになった。

 また、「トレイ通知センター」機能では、デスクトップ上にメッセージを表示することで、バックアップ管理コンソールを開かずにステータスを確認できるようになった。

 セキュリティ面では、ランサムウェアからデータを保護する「Acronis Active Protection」機能に搭載されている機械学習エンジンの検知機能の強化を行った。同機能で検出された理由も表示されるようになったほか、検出されたプロセスのホワイトリスト/ブラックリスト化機能にも対応した。

 さらに、バックアップ時の通信に使用するWi-Fiネットワークの指定も可能になった。これにより、従量課金の接続や安全でないパブリックネットワークへの接続を回避できるとしている。

 このほか、Advanced版とPremium版では、ローカルストレージとクラウドストレージに同時にバックアップする「Dual Protection(デュアルプロテクション)」機能が新たに搭載された。

ユーザーのデータを安全に保護し、快適にバックアップするための「SAPAS」

 アクロニスではSAPAS(Safety、Accessibility、Privacy、Authenticity、Security)の5つのベクトルによる「サイバープロテクション」をポリシーとして掲げている。

 アクロニス・ジャパンの村上憲子氏(プロダクトマーケティングマネージャー)は、日本で推進されている“働き方改革”により、リモートワークの導入が進むことで、社外への情報漏えいリスクも高まるため、「誰もが自分でデータ資産を守る必要が出てきた」と述べる。

 アクロニスでは、データを安全に保護しながら快適にバックアップを行うためのサービスを自社製品で実現するとアピールした。

(左より)アクロニス・ジャパン株式会社プロダクトマーケティングマネージャーの村上憲子氏、ディストリビューション営業統括部統括部長の安倍正人氏