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11月はネットバンキング不正送金が多発、全銀協が特設ページで注意を呼び掛け
2019年12月19日 19:45
一般社団法人全国銀行協会(全銀協)は、インターネットバンキングにおける不正送金の手口と対策について、一般消費者へ注意喚起・啓発を行うための特設ページを12月19日に公開した。フィッシング詐欺による不正送金の被害が急増している状況を踏まえて実施するもの。
警察庁によると、10月におけるインターネットバンキングにおける不正送金の発生件数は397件で、被害額は約5億1900万円に上るという。なお、11月の発生件数は573件、被害額は約7億7600万円で、平成24年(2012年)以降、最多の水準になる。
全銀協が公開した特設ページでは、フィッシング詐欺による不正送金を防ぐための対策として以下3点を上げている。
- 不審なSMSやメールは開封しない
- SMSやメールに記載されたURLに安易にアクセスしない
- URLへアクセスする前に、正しいホームページのURLであるかを確認する(正しいURLをあらかじめブックマークに登録しておき、アクセスすること)
不審に感じた場合は、全国銀行協会相談室、銀行とりひき相談所、最寄りの警察、消費生活相談窓口に相談するよう促している。また、被害に遭ってしまった場合は、警察や取引銀行へ連絡するよう呼び掛けている。
全銀協は警察庁と連携し、フィッシング詐欺などサイバー犯罪の手口について情報共有を強化させる。12月20日以降、特設ページの認知を高めるため、FacebookやTwitterなどでも情報を発信する予定。
なお、みずほ銀行や三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)でも同様の注意喚起情報をすでに公開しているため、こちらもチェックしておきたい。