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「Apple Music」のアクティブリーチ率が大幅アップ、2019年のネットサービス利用ランキングをニールセンデジタルが発表

 ニールセンデジタル株式会社が、2019年におけるインターネット上のサービス利用ランキング「Tops of 2019:Digital in Japan」を発表した。

 このランキングは、「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)」とスマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView) 」の2019年1月から10月のデータをもとに算出されたもの。PCとスマートフォンなど、1人のユーザーが複数のデバイスで同一のサービスを利用することも考慮されている。

 これによると、「日本におけるトータルデジタルリーチ TOP10」の「平均月間リーチ」は、Google(56%)、Yahoo! JAPAN(54%)、YouTube(50%)、LINE(48%)、Rakuten(41%)、Facebook(41%)、Amazon(38%)、Twitter(36%)、Instagram(30%)、Apple(27%)の順。Google、Yahoo! JAPAN、YouTube、LINEの4つのサービスはいずれも、日本のネットユーザーのほぼ半数が1カ月に1回は利用していることになる。

「日本におけるトータルデジタルリーチ TOP10」の「平均月間リーチ」

 「日本におけるスマートフォンアプリアクティブリーチ TOP10」の「平均月間アクティブリーチ」は、LINE(83%)、YouTube(61%)、Google Maps(60%)、Google App(53%)、Gmail(51%)、Apple Music(45%)、Twitter(44%)、Google Play(44%)、Yahoo! JAPAN(43%)、MacDonald's Japan(32%)。多くのアプリは、対昨年比で2ポイントから5ポイントの上昇となったが、Apple Musicは16ポイントも伸びている(Apple Musicは、iTunes Radio/iCloudを含む)

「日本におけるスマートフォンアプリアクティブリーチ TOP10」の「平均月間アクティブリーチ」と「対昨年」

 「日本におけるスマートフォンアプリ利用時間シェア TOP10」の「平均月間利用時間シェア」は、LINE(13%)、YouTube(5%)、Twitter(5%)、Yahoo! JAPAN(4%)、Google アプリ(2%)、Instagram(2%)、スマートニュース(2%)、Facebook(1%)、メルカリ(1%)、Google Map(1%)だ。

 このうち、Instagram、Facebook、スマートニュース、メルカリは、アクティブリーチにはランクインしていないアプリだ。利用者数では規模が小さいサービスでも、利用者に長時間利用され、エンゲージメントが高くなっていることが分かるとしている。

「日本におけるスマートフォンアプリ利用時間シェア TOP10」の「平均月間利用時間シェア」

 これらのランキングについてニールセンデジタルのアナリストであるコヴァリョヴァ・ソフィヤ氏は、「成長率は今年に入り一桁に留まったことからも、今後、利用者数が急激に増えることは考えにくい」としているが、「サービスによっては1人あたりの利用時間が短い代わりに多くの利用者にリーチできるサービスや、逆に利用者数が少なくても特定の利用者の高い支持を得るエンゲージメントの高いサービスもある」としている。