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キヤノン、Wi-FiでスマホやPCから印刷できるモバイルカラープリンター「TR153」発売

Wi-Fi対応モバイルカラープリンター「TR153」

 キヤノン株式会社とキヤノンマーケティングジャパン株式会社は、A4サイズが印刷できるWi-Fi対応のモバイルカラーインクジェットプリンター「TR153」を4月9日に発売すると発表した。オープン価格だが、直販サイト「キヤノンオンラインショップ」では3万250円(税込)で予約が開始されている。

 TR153は、2.4GHz帯または5GHz帯を利用した無線LANのIEEE 802.11a/b/g/n規格に対応。例えば、オフィスではLANに接続するインフラモード、外出先では無線LANのアクセスポイントを必要としないダイレクトモードを使って接続して印刷ができる。また、PCとはHi-Speed USB(Type-C)でも接続できる。この際、バスパワーで動作するためACアダプターは必要ない。対応OSは、Windows 10/8/8.1/7 SP1以降、macOS(Mac OS X)は10.12以降。

 なお、無線LANは2.4GHz帯と5GHz帯は同時に利用できない。しかし、2.4GHz帯はインフラモードとダイレクトモードの2つが同時に使える。インフラモードで社内のLANに接続しつつ、来客者のノートPCをダイレクトモードでTR153に接続して印刷するといったことが可能だ。

「TR153」を「無線インフラ機能」で社内LANに接続しつつ、「無線ダイレクト機能」で来客者などが接続してプリンターを使える

 また、スマートフォンにも対応。専用のアプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」をインストールすると、無線LAN接続で印刷ができる。対応OSは、iOS 11以降またはAndroid 4.4以降。

 そのほかには、データを本体に保存することで、PCやスマートフォンがなくてもTR153単体で印刷ができる機能「定型文書プリント」もある。データの保存はWindowsから行うことができ、1つのデータはおおよそ11ページ分・約10MBまでで、5つのデータが保存できるとしている。

 オプションのバッテリーを使うと約330枚印刷が可能。バッテリーの充電は本体に取り付けて行い、ACアダプターからの給電の場合は約2時間20分、本体のUSB Type-Cポートからの充電も可能で約5時間かかる。なお、USBからの充電はノートPC以外にも、モバイルバッテリーやカーソケットでも可能だとしている。

 専用バッテリーはTR153と同時発売で、キヤノンオンラインショップにて予約を受け付けている。価格(税込)は、バッテリーとTR153を固定するアタッチメントが付いた「LK-72」は1万780円、バッテリー単体の「LB-70」は9790円。

 印刷用紙は後ろトレイに最大50枚。A4の印刷スピードは、カラーが約5.5ipm、モノクロが約9.0ipm。本体の大きさは332×185×66mm(幅×奥行×高さ)、質量は約2.1kg。