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4月のEC系フィッシングサイトは513件、前年同月比で563%に増加

BBSSインターネット詐欺レポート

 BBソフトサービス株式会社(BBSS)は、フィッシング詐欺対策ソフト「詐欺ウォール」で検知したデータに基づく2020年4月の「インターネット詐欺リポート」を公表した。

 ECサイト事業者をかたるフィッシングサイトは、2月が404件、3月が495件、4月が513件と増加傾向が続いている。前年同月(2019年4月)比では563%増加している。

 BBSSによると、政府による4月7日の緊急事態宣言後、外出自粛が進んだ影響でECサイト利用者数が増加し、それにつけ込むかたちでECサイト事業者をかたるフィッシング詐欺が増加した可能性があるという。

ECサイト事業者をかたるフィッシングサイト数(月次比較)
ECサイト事業者をかたるフィッシングサイト数(年次比較)

 このほか、クレジットカード会社をかたるフィッシングサイトは、2月が33件、3月が86件、4月が110件と増加傾向が続いている。前年同月(2019年4月)比では458%に増加している。

クレジットカード会社をかたるフィッシングサイト数(月次比較)
クレジットカード会社をかたるフィッシングサイト数(年次比較)

 なお、フィッシングサイトで盗用されたブランドの上位10件は以下のようになった。

1位:Amazon
2位:楽天
3位:Apple
4位:佐川急便
5位:MyJCB
6位:Microsoft
7位:au
8位:LINE
9位:SQUARE ENIX
10位:Netflix

 フィッシング詐欺では、実在する社名やブランド名をかたるメールやSMSから、偽サイトにアクセスさせ、ID・パスワードなどのログイン情報やクレジットカード情報などの個人情報を詐取する。

 BBSSは、ログインを促す不審なメールやSMSを受信した場合は、あらかじめブックマークした正規のURLからウェブサイトへアクセスするよう呼び掛けている。