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「密ですシステム」センサーキット発売、二酸化炭素濃度を測定して「人の密集度」把握~ぷらっとホーム

 ぷらっとホーム株式会社は、二酸化炭素を測定できるセンサーキット「密ですシステム構築用センサーパッケージ」を6月中旬より販売する。二酸化炭素の濃度を測定することで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の「3密」のうち、人の密集状態を監視できる。

 密ですシステム構築用センサーパッケージは、ぷらっとホームが取り扱っているゲートウェイとセンサーをあらかじめ設定してパッケージ化した製品。センサーが送信したデータをゲートウェイが受信。ゲートウェイをネットワークにつなげることで、サーバーに接続して各拠点の人の密集度を把握するようなシステムを開発できる。

 ゲートウェイとセンサーをBluetooth Low Energy(BLE)で接続する「BLEパッケージ」は、オープン価格だが、市場想定価格が10万9800円(税別)。ゲートウェイとセンサーを「EnOcean」で接続する「EnOceanパッケージ」は、オープン価格だが、市場想定価格は30万円(税別)。いずれのパッケージも、センサーは2台、付属している。

「密ですシステム構築用センサーパッケージ」

 BLEパッケージはゲートウェイが「OpenBlocks IoT BX1」、センサーが「Logtta CO2センサー」2個のセット。EnOceanパッケージは、「OpenBlocks IoT EX1」と「Pressac Sencing CO2センサー」2個のセット。いずれのセンサーもぷらっとホームで販売されているため、増設が可能だ。

 このようなゲートウェイとセンサーを用いた監視システムは通常、双方を接続するためのプログラムを開発する必要がある。これに対して密ですシステム構築用センサーパッケージは、ゲートウェイとセンサーを接続するプログラムがあらかじめインストールされているため、開発の工数を削減できる。

 また、コードを書かなくてもGUIで開発が行える「Node-RED」もインストールされている。例えば、二酸化炭素が設定した値よりも上昇すると、メールを送信するといったことも可能だ。

あらかじめインストールしてある二酸化炭素濃度を測定するソフト
「Node-RED」の画面。フロー(流れ)を書くだけで、二酸化炭素濃度の濃度により、「普通です」などと表示できる

 BLEパッケージは、センサーの測定範囲が広いのが特徴。ゲートウェイの大きさは41.6×11.3×96mm(幅×高さ×奥行)で、重量は約45g。センサーの電源は単三電池を2本並列で接続し、測定間隔が5分の場合は電池寿命は約2カ月。

 一方のEnOceanパッケージは、センサーネットワークなどのIoT向けの通信技術であるEnOceanを採用したパッケージ。EnOceanは、低消費電力で二次電池とソーラーなどを組み合わせることで長時間の連続稼働が可能な通信技術だ。Pressac Sensing CO2センサーでは、ソーラーを用いることで、電池の寿命は約10年間となっている。EnOceanパッケージは、ゲートウェイの大きさが91.9×25×114.8mm(幅×高さ×奥行)で、重量が約135g。センサーの大きさは115×76×38mm(奥行×幅×高さ)で、重量は約140g。