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トレンドマイクロ、「Microsoft 365」のメールを分析する無償サービスを提供開始

フィッシング詐欺などセキュリティ上の脅威を可視化

「Trend Micro Security Assessment Service」のダッシュボードイメージ

 トレンドマイクロ株式会社は29日、法人向けのMicrosoft 365におけるExchange Onlineに保存されているメールを分析し、脅威を可視化する無償サービス「Trend Micro Security Assessment Service」の提供を開始した。

 同サービスでは、過去30日間に送受信したメールを対象にスキャンし、「ビジネスメール詐欺」「フィッシング」「ランサムウェア」「不正ファイル」「不正URL」の5種類のカテゴリに分類されるメールの総数を表示する機能を備える。

 また、サイバー攻撃の被害に遭う可能性が高い上位ユーザーや、ビジネスメール詐欺、フィッシング、ランサムウェアのカテゴリに属した脅威を受信するユーザーのリストをダッシュボードに表示する機能、PDFでのレポート出力機能がある。

 同サービスは、1アカウントにつきMicrosoft 365の1テナント(グローバル管理者アカウント)が対象で、利用期間は30日間となる。

 トレンドマイクロによると、Microsoft 365やG Suite用のセキュリティソリューションでは、2019年の1年間で約1270万件の不正メールを検知したという。ビジネスメール詐欺は約38.6万件に上り、2018年比で約3.7倍に増加した。また、アカウント認証情報を狙うフィッシング詐欺メールの数は、2018年比で約1.4倍に増加している。

 クラウド型メールサービスを利用する企業や組織のセキュリティ担当者は、直面している脅威の状況を把握し、適切なセキュリティ対策を講じる必要があるとトレンドマイクロは注意を促している。