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ジャストプレイヤー、192GBメモリで月額9万8千円からのホステッドプライベートクラウドサービス
Cascade Lake世代のXeonを採用、対応スレッド数は48~96
2020年8月25日 06:20
ジャストプレイヤー株式会社は、企業向けのホステッドプライベートクラウドサービス「ハイレスポンスプライベートクラウド6GS」を8月24日に提供開始した。従来から提供しているハイレスポンスプライベートクラウドのサービスを、同社の新しいクラウドインフラである第6世代クラウドファブリック上に構築した新サービスとなる。
ハイレスポンスプライベートクラウドは、I/Oが多いゲームサーバーや、アクセス数の多いポータルウェブサーバーなど、高レスポンス・耐高負荷性を求めるシステムを主な対象にしている。通常のIaaSと同様に、契約リソース内で自由に仮想マシンを作成でき、また、同社のファイアウォールサービスや共有ストレジーサービス、Solaris SPARC/Xeonプライベートクラウド、VMwareプライベートクラウドなどと組み合わせることができる。
ハイレスポンスプライベートクラウド6GSは、サーバーとしては、CPUにCascade Lake世代のIntel Xeon Scalable Processorを搭載し、論理コア数48~96スレッドから選択する。メモリは192GB~1.5TBから選ぶ。
料金(税別)は、最小構成であるCPU 48スレッド、メモリ192GBが、最低利用期間3年の場合で月額9万8000円・初期費用40万7500円から(ハイパーバイザー管理費込み)。これに、SATA 1.92TBで月額5000円・初期費用1万2500円から、NVMe 3.84TBで月額1万2000円・初期費用3万円からのストレージを組み合わせて契約する。
新サービスの背景としてジャストプレイヤーでは“Cloud Repatriation”(パブリッククラウドからの回帰)によるハイブリッドクラウド構成のニーズを挙げている。パブリッククラウドは従量課金で利用できるが、アクセス量などの利用が大規模になると、スケールアウトやネットワーク転送料金などでコスト負担が大きくなる。そのため、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドが鍵になると同社では主張する。ただし、オンプレミスのプライベートクラウドはITエンジニア不足などから難しい。
それに対してジャストプレイヤーが提供するハイレスポンスプライベートクラウドでは、ホストされたプライベートクラウドを提供。月額固定料金のもと、物理リソース専有や高速CPU、NVMeストレージ、大容量メモリなどの選択肢により、高性能低価格を謳っている。
その基礎として新しく構築された第6世代クラウドファブリックでは、関東・中部・関西の3つのリージョンを相互接続。データセンター内ネットワークは400Gbps、1コンピュートノードあたりの帯域も20~50Gbpsを用意し、リージョン間接続も200Mbps~10Gbpsのサービスを用意している。AWSやAzureなどのパブリッククラウドサービスとのプライベート接続「パブリッククラウドリンク」サービスも提供する。
スペック(CPU / Memory) | 月額費用(税別) | 初期費用(税別) |
48 Threads / 192GB | 最低利用期間1年:163,000円 最低利用期間2年:121,000円 最低利用期間3年:98,000円 | 407,500円 |
48 Threads / 384GB | 最低利用期間1年:178,000円 最低利用期間2年:130,000円 最低利用期間3年:113,000円 | 445,000円 |
80 Threads / 768GB | 最低利用期間1年:252,000円 最低利用期間2年:173,000円 最低利用期間3年:145,000円 | 630,000円 |
96 Threads / 1536GB | 最低利用期間1年:499,000円 最低利用期間2年:314,000円 最低利用期間3年:248,000円 | 1,247,500円 |
最低利用期間経過後は1カ月単位の利用となる。 記載価格は、中部リージョン設置の場合。 |
スペック | 月額費用(税別) | 初期費用(税別) |
NVMe 3.84TB | 12,000円 | 30,000円 |
NVMe 7.68TB | 15,000円 | 37,500円 |
NVMe 15.36TB | 42,000円 | 100,500円 |
SATA 1.92TB | 5,000円 | 12,500円 |
SATA 3.84TB | 8,000円 | 20,000円 |
SATA 7.68TB | 15,000円 | 37,500円 |
最低1つ以上の契約が必須。 2つ以上の契約でミラーリングを組み合わせることも可能。 NVMe SSDは最大4本まで、SATAは最大6本まで搭載可能。 |
スペック | 月額費用(税別) | 初期費用(税別) |
2TBあたり | 8,000円 | 20,000円 |
インターコネクトストレージと同容量以上の契約が必須。 |